年に一度のオヤジ旅。
今年は能登に来ています。
大人になって友達でいるってことはなかなか難しいことで、ゴルフとか麻雀とか飲み友達とかでなく、ありがたいことに利害関係なしで付き合える友達が私にはいて、年に一度ぐらいは一緒に旅行へ行こうよということで、去年は群馬の草津温泉へ、その前は三陸だったかな。
そして今年は能登になりました。
氷見市の副市長の篠さんが、ふだん家庭で使っている輪島塗の食器がちょっと壊れたからといって、親方のところを訪ねました。
たぶん1個10万円とか50万円とかの世界なんでしょうね。
だから、気に入ったものは大事にして、修理して使うそうです。
大女優の奥様から委託された輪島塗の漆器を持ってきて、さっそく目の前で修理をしてもらっているところです。
写真を撮って奥様に送るのでしょうか。
器というものはこうして大切にするものなのですね。
親方から工房を見せていただきました。
地震で散乱した漆器の中から救出した輪島塗が所せましと並べられていました。
ごちゃごちゃになっていて、どれとどれがセットになっているのかわからなくなってしまって、一つ一つチェックしているそうですが、これだけでたぶん数百万円。
いや、もっとでしょう。
親方から地震と火災で大きな被害を受けた地区を案内していただきました。
ここにお店があって、全壊してしまったとのこと。
かろうじて救出することができた作品が、今、工房に集められているのです。
被災地の現状を見せていただき、説明もしていただきました。
地震から間もなく半年になろうとしているのに、再建には全くめどが立っていないという現実を知りました。
最近ではあまり報道もされなくなってきていますが、復興が進んでいるわけではありません。
明日はもう少し詳しくお話をさせていただこうと思います。
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