ゴールデンウィークが終わりました。

ゴールデンウィークが終わりました。
皆さん、お楽しみになられましたか?
ご家族の思い出ができたらきっと財産になりますね。

かく言う私は昔からゴールデンウィークに休んだことはありません。
お盆も暮れも正月も、ふだん通り仕事という生活をもう40年も続けています。

空港に勤務していたら当然そうなりますね。
皆様方がお休みの時が仕事。書入れ時ですから。
でも、空港に勤める前、学習塾に勤務していた時もそうでした。

塾ですからね。
学校が休みの時が忙しいのです。

夏休みも夏季講習でしたし、冬休みは受験直前講習。
私が居た塾は、それでも正月3が日はお休みでしたが、世の中はモーレツの時代でしたから、お父さんたちは「24時間戦えますか?」の企業戦士。
学習塾も、元日から特訓なんてのは当たり前でした。

ではなぜ私が居た塾はそうではなかったかというと、正月になって元日から猛特訓をしなければならないようなことが本当に必要ならば、その生徒の受験ははっきり言って手遅れだからです。
40年も前ですからその頃はまだ科学的な根拠はありませんでしたが、スポーツの体づくりだってそうでしょう。厳しく鍛えたらちょっと休んで弛緩させることが必要なように、勉強だって詰め込み詰め込みじゃあ効果が出ないのだと思います。

メリハリと言いますか、一旦弛緩させて、また頑張るのです。

そう、ゴールデンウィークはふだん頑張っている人たちが、一旦弛緩して、つまり気を緩めて、またお仕事頑張れるようにする大切な時間なのだと思います。

でも、私にはゴールデンウィークとか、お盆休みとか、正月休みとか、要りません。
なぜならば、私の場合は、弛緩させると戻らなくなる傾向があるのです。
つまり、休んでのんびりすると、会社に行きたくなくなる。仕事をしたくなくなるのです。
夏休みの終わり、明日から学校だというと、「行きたくないなあ」となるでしょう。
あれと同じ。
だから、メリハリをつけることができないのです。

若いころ、一度やってみたことがあるんですよ。
リゾートバケーション。
一度やってみたかった。
だから、成田からファーストクラスに乗ってシアトルに飛んで、シアトルで乗り換えてマイアミまでアメリカの対角線をビジネスクラスに乗って、マイアミで空港内のホテルに1泊して翌日にケイマン諸島のグランドケイマンに行きました。

なぜケイマン諸島かというと、別に海には興味ないんですが、当時、ボーイング727という私が一番好きな飛行機がアメリカで最後の活躍をしていたのです。
だから、どうしても最後にその飛行機に乗りたかったわけでして、その飛行機が飛んでいたのがマイアミーグランドケイマンだったのです。

丸2日かけて、ケイマン諸島へ飛んで、現地で4泊5日。
まだインターネットなどない時代でしたから、読みたかった本を5~6冊持って行って、日がな一日本を読んでたり、ダイビングをするダイバー達を乗せた船に乗せてもらって沖まで連れて行ってもらうのです。
沖へ着いたらダイバーの皆さんは次々にドボンと飛び込んでしまって、船の上には私一人。
大海原にたった一人、空を見上げながら、「あぁ、727が飛んでいく・・・」とか思ってね。
夕方になるとビールを飲んでお肉を食べて、そして寝る。

4泊5日。
一人旅だし、いい加減つまらなくなったのでさて帰りましょうかと言ったら、ホテルの人が「もう帰っちゃうの?」
欧米人は一週間単位で滞在するみたいですからね。
片道2日、現地5日、帰りも2日かかって、ほぼ10日ぶりに日本に帰ってきたのですが、そうしたらどうも調子が悪い。
体の調子ではなくて、頭の調子がよろしくない。

ボ~ッとしているわけですよ。
つまり、リゾートボケ、休暇ボケ。
カミさんからは「少し変じゃないの?」とか言われるし。
会社へ行っても仕事に身が入らない。

で、気づいたのです。
私にはバケーションは似合わないのだと。
だから、仕事をしているのが一番体調がよいのです。

まして、今、観光産業の一翼を担っているわけですから、人さまが休んでいる時が仕事。
こういう時にはホテルも飛行機も高いですから、どこへも行かずに仕事をして、旅行に行くとしても皆様方がお仕事をしている時に、ササっと2~3泊で出かけることにしています。
ていうか、そういう仕事に着いたのですからね。
鉄道ですから。

ということで皆様、ゴールデンウィークお疲れさまでした。
そして、明日から、また頑張ってお仕事をして、次のお休みを目指しましょうね。

人間、メリハリをつけた生活がやはり良いと思います。
私のように皆様方の非日常が自分の日常という生活は、あまりお勧めいたしませんので。

ということで私は明日もお仕事です。

えちごトキめき鉄道にいらしていただきました皆様、ありがとうございました。


今日の観光急行は空いていましたね。
ゴールデンウィーク中は大活躍でした。

いつも通りの勤務だったお仕事の皆様、お疲れさまでした。
明日からまた頑張りましょう。