国鉄の香り

音楽を聴くとその時の情景がよみがえってくる。
そんな曲があります。

これは音が脳の眠っている部分を刺激するからでしょうか。

同じように、匂いを嗅ぐと昔を思い出す。
そういう匂いがあるものです。

私の友人の高橋竜さんという人が、「国鉄の香り」という石鹸を作っているというお話をしたことがあると思いますが、その高橋さんがまた面白い商品を作りました。

「旧型国電の香り」です。

これはハンドクリーム。
上の箱が旧型国電の香り
下の箱が国鉄の香り

こちらは旧型国電の香りの石鹸です。

いつだったか、旧型国電の写真をお持ちではありませんかと高橋さんから聞かれましたので、「当局マイッタカ!」しかありませんよとお答えしましたが、この写真は結解先生撮影のもの。
クモハ73の正面ドカン!をパッケージにした旧型国電の香りの石鹸です。

どうです、皆さん。
嗅いでみたいでしょう。
使ってみたいでしょう。

実はトキめき鉄道の女子に試してもらったところ、「ちょっと匂いが独特だけど悪くは無いですね。」という評価をいただきました。

私もハンドクリームを試してみましたが、ほんのちょっとの量を薄く延ばして使ってみると、「なるほど」。

国鉄の車両は定期的に消毒というのをしていまして、まぁ、当時はトイレが垂れ流しなど衛生状態に問題がありましたので、その消毒の匂いが車内にほんのりと立ち込めていたんです。特に寝台車などはそんな匂いがしましたが、確かにその匂いは再現されている気がします。

また、旧型国電は床が木でしたので、独特の油の匂いがしていました。
電車が到着してドアが開いて、車内に一歩入るとその独特な油のような匂いがしましたが、こちらも確かに言われてみればその匂いです。

私にとっては「匂い」ですが、高橋さんはそれを「香り」として商品化したわけで、こういう発想はおもしろいのではないかと思います。

香料を作っている会社とかいろいろあると思いますが、どうやって作ったのかはたぶん企業秘密。
一つ言えることは、確かに40年前の世界を垣間見れるような、そんな商品だと思います。
国鉄をCOQTEZとしているところがブランドですね。

ちょっとお値段はしますが、こういうものは値段で勝負ではありません。
唯一無二の、「今だけ、ここだけ、あなただけ」なのであります。

ご興味のある方はこちらで。
https://coqtez.com/

皆さん興味あるでしょう。
どんな匂いか嗅いでみたいでしょう。

怖いもの見たさならぬ、怖いもの嗅ぎたさ。

明日の観光急行の中で、クハ455の日本酒列車にご乗車いただくお客様にはサンプルをお持ちいたしますのでお楽しみください。

酔っ払いには匂いはわからないかもしれませんが。