観光急行臨時運転

今日は観光急行が臨時運転しました。

東京の東洋大学の鉄研の皆様方です。

しっかり「白山」ってヘッドマーク付けて。

「白山」というのは上野から金沢へ行っていた特急列車。
昭和51年に私が車内販売のアルバイトで乗務した時は食堂車を連結した489系で、ここ直江津で数分間停車してスイッチバックしてましたが、もちろん455系じゃない。

ではなぜ「白山」かというと、東洋大学のキャンパスが文京区の白山にあるから。
私のふるさと板橋の隣り町のようなもんで、都営地下鉄でいつも白山を通っていましたから、なんだか懐かしい。

懐かしいというのは大切なことで、私は自分が大学生まで乗っていた都営三田線を懐かしく思うのですが、彼らにとってみたら直江津で乗った455・413が大学時代の思い出となって、20年30年経っても懐かしく思い出してくれて、もしかしたらまた来てくれるかもしれない。

今日の大学生の中にはトキめき鉄道に入りたいなんて人もいてくれて、そういうことってこの電車がここを走らなければ思わなかったことは確かですから、古い電車だって上手に使えば田舎の町に未来は開けると私は思います。

今日は観光急行だけじゃなくて、D51レールパークにも地元の学校の皆さんが校外学習に来てくれていましたので臨時開園。
上越地域の子供たちは、多分、大人になったらD51の思い出を持ってくれていると思いますから、トキめき鉄道がふるさとの電車になって、都会へ出てもふるさとを懐かしく思ってくれるのではないか。

そんなことを思うのであります。

だから、鉄道って大事なんですよ。

簡単に「バスでよい」などと言うもんではないと思いますが、それは使い方がわかって初めてできることですから、鉄道に愛着がない地域にとっては真珠も念仏も価値がないということになりますね。

鉄道はふるさとの情景としては、ふるさと以外の人の心にも響くシーンを持っているのであります。