たぶん戦後は終わる という予感

バイデン大統領が来日していますね。

韓国に来て尹大統領と会談をして、それを踏まえて日本に来る。
たぶん、アメリカが考えていることを韓国が了承するかどうかを確かめた後に日本にやって来て、日本の意思を確認する。
そして言ったのが「日本の国連常任理事国入りも視野に入れる。」という発言。

いきなりそんなことを言ったら韓国が狂ったようになるのが見えているから、まず最初に韓国へ行く。アメリカの大統領が日本よりも先に韓国へ行ったことで韓国のメンツが保たれる。そこで了解を取り付けて、翌日日本にやって来て岸田さんと話をして日本の国連常任理事国入りをほのめかす。

国連の常任理事国というのは第二次世界大戦の勝戦国で構成されていますから、もし日本が常任理事国入りしたら完全に戦後が終わる。
新しい時代がやって来る。
と、今日のニュースを聞いて私は思いました。

常任理事国にはロシアや中国が名を連ねていて、そのロシアや中国が反対すると国連としては何も決議ができない。つまり国連が機能していないという現状があるわけで、自由主義国家としてはそういう主義主張が根本から異なる国と歩調を合わせることはもうこれ以上無理だということが誰の目にも明らかになってきていますから、アメリカやヨーロッパとしてはこのあたりで何としても自分たちが主導権を握りたい。

おそらくそんな思惑でしょうね。

でも、いずれにしても世の中が大きく変わる節目に来ているのは皆さんもご理解いただけるでしょう。

そういう時ですから、私は地方に大きなチャンスが来ていると思うのです。

例えば今、JRが都会の輸送で得た利益で田舎の鉄道を維持運営するというビジネスモデルがもう限界だと言い始めているでしょう。
つまり、儲かるところだけやって、儲からないところはやりたくない。
確かにこれは本音ですよね。

じゃあ、都会は都会だけで成り立っているのかというと、都会はお金儲けをするには適しているかもしれませんが、食料1つ満足に供給できないわけですよ。
都会でなぜ牛丼が400円で食べられるかと考えたら、本当なら田舎なら家賃も人件費も米代も安いんだから、田舎なら牛丼は300円で食べられるかもしれない。
そして都会だと500円になるかもしれない。

でも、押しなべてみると全国一律400円で、つまり、田舎の人が高い牛丼を食べて、都会の人の食生活をヘルプしていることになるでしょう。
そういう考えもできないことはない。

滋賀県の人が二言目には大阪に対して「琵琶湖の水を止めるぞ。」と言うようですが、琵琶湖の水を止められたら大阪の人は生きて行かれないということらしい。

だったら、東京の電車はどこの電気で走っているのか?
新潟や群馬の電気で走っているでしょう。
東京の電車の売上で田舎の電車の運行が維持できないのであれば、東京の電車はどこの電気で走ってるんだ? 文句を言うのなら電気を止めるぞ!

こういうのもアリかもしれないと、ロシアとドイツの関係を見ていてそんなことを考えるわけで、つまり、食糧やエネルギーというのは都会にとっては生命線ですから、その首根っこを握っている方が勝ちというのは古代から全く変わっていない田舎の戦略なのだと、ウクライナ戦争に対する世界の動きとバイデン大統領の来日のニュースを見ていて、そんなことを考えたのであります。

つまり、同じ国の中であれば持ちつ持たれつということで、鉄道路線はもちろん、自治体や公共企業体を単体で考えて「お前らは赤字だから要らない。」というような議論をいつまでもしていたら、世界の流れに大きく遅れを取るということだけは間違いないのではないかと、そんなことを考えるのであります。


▲考える人 の図