頑張れ受験生!

大雪も何とかおさまり、トキめき鉄道では朝からほぼ定時運転することができました。
去年の大雪の時はハラハラドキドキでしたが、今年は初日は何とか輸送を遂行することができてホッとしています。

JR北海道も札幌地区の運行を確保するために夜通し頑張ったようですね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2b28429767619da5a8efa04aee734c3508b09b9e

鉄道だけじゃなくバス会社などの皆様を合わせて、全国各地で交通マンたちが裏方で頑張ってくれて今日を迎えることができたと思います。
皆様、お疲れさまでした。

さて、受験生の皆様を見ていると、最近はなんだか私たちの頃とは様子が変わってきています。
受験生だけじゃなくて、高校生も大学生も昔とは違う。
何が違うかと言うと、将来像の描き方に「起業」という言葉が入って来ていることです。
これが私たちの頃とは全く違う。

私たちの頃、そうですね、45年以上も前ですから違って当たり前ですが、当時は高度経済成長時代。一生懸命勉強して、良い学校へ行くことができれば良い会社に入れる。良い会社というのは誰でも知っている大企業。そういう大企業に入れれば将来は安定である。それが幸せである。

そういう考え方が一般的でした。

自分で起業するとか、せっかく入った大企業をやめて独立するなんてことは勉強で勝負できなかったり、その道を外れた人のやることで、余計なことは考えずに一生懸命勉強することだけを求められました。

大学というところは本来最高学府として学問を究めるところだったはずが、大企業へ就職するためのステップになって、誰でも大学を目指すようになって大学の大衆化と言われました。
百年前なら田んぼで草むしりをしているような人まで、猫も杓子も大学へ行く時代と言われました。

私たちの世代は偏差値教育真っただ中の、そういう考え方で受験勉強をしてきていたのです。

そのころのことを思い出すと、今の人たちはずいぶん変わったなあと思うわけで、私のような人間から見ると面白い時代になったように感じます。

というのも、私は同級生たちが何の疑問も抱かずに将来大企業に入るためにわき目もふらずに勉学に熱中していた時代に、ああでもない、こうでもないといろいろ考えて足踏みをしてきた人間ですから、航空会社の職員になっても、「本当にこれで自分の人生は良いのだろうか。」などと考えて、結果として定年まで勤めることをせずに途中でやめてしまいましたし、逆に言えば、サラリーマン人生、定年まで行かれれば良いけどどうもそうじゃないらしいということを、今では当たり前ですが、当時はそんなこと誰も疑問に思っていませんでしたが、30歳ぐらいからいろいろ考えて辞める準備をしてきていたのかもしれません。

だから自分で有限会社をやってみたり、つまり企業内独立ということを30年も前からやってきたのですが、今はそういうことが当たり前の時代になってきているのですから、面白そうな時代だなあと思うのであります。

大学受験というのは、就職のためにできるだけ高みを目指そうという考え方がなくなった時に、大学の価値というのはどこまで維持できるのかは、その大学の本質を問われることになると思うのですが、例えばリモートの授業になって、キャンパスライフが楽しめなくなってかわいそうだというのは、キャンパスライフを楽しんできたおじさんおばさんだから考えることであって、私が今大学生だったら、本を読めば理解できる程度のくだらない授業だったらわざわざ学校へ行く必要がないということですから、その分の時間で自分の好きなことをやって時間を有効活用できるのではないかと思いますし、だとすればリモート授業はとてもありがたいことで、今さらリアルの授業に戻って、わざわざ学校へ行かなければならないような生活には戻れないかもしれない。

そういう時代の変化を上手にキャッチできるのが若いということですから、これからの大学は、優秀な学生がたくさんいるところほど、リモートのままでリアルな授業など再開されない可能性がある。
くだらない授業しかやらない学校なら行かなくても良いわけで、だったらそもそも論として大学など行く必要はない。

求められるのは4年間何をやって、どう過ごしてきたかだということになりますから、なんとなくそんなことを考えると、今の若い人たちって面白そうだなあと思うのであります。

ということで、受験生の皆さん、明日は本番2日目ですね。
体調を整えて、ぜひ、頑張ってください。

私たちの時代は、結果が悪いと自分の将来そのものがダメになるという絶望が待っていましたが、結果は良くても悪くても、別にどうってことの無い世の中が今だと思いますから、大丈夫ですよ。

時間が過ぎれば大切な過去になることだけは間違いありませんから。

ファイト!


そういえば私が学生の頃はこんな列車が走っていましたねえ。
(本文と写真とは関係ありません。)