のは便利だなあ。

今日は香港の旅行会社の社長さんとお話をする機会がありました。

「鳥塚さん、漢字は気をつけないといけませんよ。」

私より10歳も年上の社長さんはそう言います。

「手紙ってのは中国ではトイレットペーパーのことです。」
「へえ~。」と私。

「どこかの鉄道で舞妓列車とか芸妓列車とかいうのをやってるようですが、あれはいけません。」
「どうしてですか?」
「あの舞妓の妓という字は、男の人が遊びに行くところを連想させます。だから、女性から見たら乗ってみたい列車にはなりません。」

なるほど。
そういえば全日空が国際線を飛び始めたころの話。
しばらくすると機体から「全日空」という文字を消しました。
国際線の飛行機はすべて「ANA」で統一しましたね。
あれは中国人から見ると「毎日空っぽで飛んでいる。」という意味になるらしい。
だから、機体に書けないんですよね。
正式名称は全日本空輸。略して全日空は中国ではイメージが悪い。

同じ文字を使う文化って難しいですね。

外国人観光客を呼ぼうとしている時に、注意しなければならないこととして教えてもらいました。

その香港の社長さんのサイトを見てみました。

これはオプションの1日ツアーのようですが、気付きました?

「櫻の限定」「櫻の道」「和歌山の世界遺産」などなど、ところどころに「の」が入っています。

そういえば台北駅の構内にあるお土産物屋さんや飲食店にもよく「の」って書いてありますが、台湾の友人に聞いたら、「のは便利ですよ。」と言われたことを思い出しました。
確かにこうしてふつうに使われているようです。

とまあ、こんなところに驚いていてはダメですね。

何が驚いたかって、和歌山電鉄のタマ電車が香港からネットで買えるんです。

インバウンドというからには、こういう仕組みを作らないといけませんね。

去年の12月に外国人観光客3000万人達成しました。
来年には4000万人と言われています。
そうなるとゴールデンルートばかりではなくて、外国人観光客をどうやって地域を旅させるかがポイントになるわけで、そういう時に「広告塔」となるのが地域鉄道、すなわちローカル線です。

う~ん、何とかしなければなりませんね。

私は今、外国人観光客がお金を落とす仕組みを企画してほしいと頼まれている地域鉄道がありますので、そのお願いを香港の旅行会社の社長さんにお話しいたしましたが、
「香港人ならできるだけ豪華なお料理、そこじゃなければできない体験、そしてA地点からB地点への移動にすること。往復はダメ。そこじゃなければ買えないお土産、サプライズ体験、友達に自慢できる写真が撮れること。そういうツアーは金額は高いけど、すぐに満席になりますよ。」
などなど、いろいろな宿題をいただきました。

でも、すべて解決できそうです。

GWが明けたら香港にセールスに行こうと思います。