祝 えちご押上ひすい海岸駅 開業

本日、日本海ひすいラインの糸魚川―梶屋敷間に、新駅「えちご押上ひすい海岸駅」が開業しました。

この駅は地元糸魚川市の請願駅で、糸魚川市押上地区の皆様方の悲願の駅。

今から約50年前に糸魚川高校が今の場所に移転した時から、ここに駅があれば便利なのになあと考えられていたそうです。
でも、時をほぼ同じくして当時の国鉄北陸本線が複線電化され、この場所のすぐ近くにデッドセクションと呼ばれる電気が変わる場所が設置されました。
金沢、富山方面から続いてきた交流電化区間が、新潟方面の直流電化区間に変わる場所があるのです。

そういう場所は、一定区間電気を遮断して、頭の上に架線はあるのですが、電気が通っていないニュートラルなデッドセクションと呼ばれていて、つまり、電車はそこで加速できませんから、惰性で走り抜けなければならないわけで、そういう場所の近くに駅を作ったとしても、駅を発車した電車が十分に加速しないままデッドセクションに進入してしまうと、惰性で走り抜けることができませんから、そういう所には駅は作れないと言われていたのです。

ところが、2015年に北陸新幹線の開業でJRからトキ鉄になって、電車ではなくてディーゼルカーを使用するということになりましたので、「だったら駅を作れるんじゃないか?」ということで、再び駅を設置する話が始まりまして、今日、50年の時を経て開業にこぎつけたのであります。

本日の式典でご挨拶いただきました面々をご紹介いたします。


糸魚川市の米田市長さんです。
米田さんはいすみ鉄道時代からお世話になっていますが、鉄道に理解のあるありがたい市長さんです。


新潟県の花角知事です。
いつもさわやかなイメージの花角知事さんはトキ鉄の筆頭株主で、各方面からご支援をいただいております。


高鳥修一代議士。
高鳥先生は私と同い年で、育った時代背景も一緒です。
鉄道が地域にとってどれだけ大事かということをよくご理解いただいている私の応援団長のような心強い味方です。


北陸信越運輸局の野津局長さんです。
この駅は踏切を挟んだちょっと特殊な構造になっているのですが、バリアフリー対策等でいろいろご尽力をいただき大変助かりました。


新潟県議会の中村県議です。
糸魚川の地元の方ですが、直江津や妙高もそうですが、沿線約百キロ、県議の先生方がたいへん力強い存在です。
私はまだ1年半ほどなのですが、市議や県議の皆様方とはもう何度も顔を合わせておりまして、可愛がっていただいております。


もちろん私も僭越ながらご挨拶をさせていただきました。


そしてテープカット。

ということで、列車が2両停まることができる小さな無人駅の開業にもかかわらず、これだけの皆様方がいらしていただいたことは、地域の皆様方にとってトキ鉄に対する期待は半端ないと言うことですから、本当に身が引き締まる思いです。


高鳥先生、米田市長、花角知事との記念撮影。


桜井寛先生も取材にいらしていただきました。
先生、遠いところありがとうございました。


花角知事にいろいろと駅の説明をさせていただく米田市長さんと私。


記念列車の運転士さんに糸魚川高校の生徒さんから花束贈呈。


ホームに詰めかけたたくさんの報道陣の皆様。
そのカメラの先にあるのは・・・


駅長さんと市長さんと地元地域住民代表の区長さんの出発合図です。


そして、たくさんの地元の皆様方に見送られて記念列車が出発していきました。

駅は本日誕生しました。
これから地元の皆様方に大きく育てていただくことを願っております。

足元の悪い中、遠くからお越しいただきました皆様、本当にありがとうございました。

えちご押上ひすい海岸駅をどうぞよろしくお願いいたします。