さみしい新幹線

土曜日から3泊4日の出張を終えて新潟へ戻りました。

秋以降週末の新幹線には何度も乗っていたのですが、結構混んでいる列車もありました。
私は乗る前にネットで座席を調べるのですが、先月の下旬、シートマップを見たら満席に近くて真ん中の座席しか空いていないときがありまして、「いやだなあ。」と思ってグリーン車に乗ったことがありました。
グリーン車もそこそこ混んでいて、どう見ても70代以上と思えるグループのおじさんおばさんが、座席を向かい合わせにしてペチャクチャ。

今、新幹線では座席を向かい合わせにしない。車内で必要以上の会話をしないというのが求められていますが、こういう年代の人たちは唯我独尊状態で人の言うことを聞かない人たちが多いですから、なんだろうなあ、と遠目に見ていたのですが、いずれにしてもお客様が戻ってきていると感じてはおりました。

ところがここへきてまたいろいろ言われ始めまして本日の新幹線です。

打ち合わせを終えて、18:04のはくたか。
私はたいてい当日、予定のめどが立ってから切符を買うのですが、今日午後の段階でこの状態でした。
10号車ですが、他の車両も似たり寄ったり。
1DEが埋まっていますが、じつはここ、荷物置き場のために座席をつぶしてある場所なのでお客様がいるわけではありません。

実際の車内もこんなものでした。

こういう状態だから、車内でゆっくり夕食をとろうとデパ地下で弁当を調達。
なにしろ都内では食事をするのもやめておこうという心境ですから、お腹が空いておりまして。


崎陽軒のシーズン企画のお弁当。
でも、これ小さいんですよ。


なので、2個目。
タイムセールでお安くなっていたもので、つい。
もっとも、白米は全部は無理なので残しましたけど。


上越妙高の駅に車を置いているのでお酒は無し。
その代わり、スプーンが立たない新幹線アイス。

東京駅で買って、お弁当を食べ終わって大宮あたりではちょうどよい硬さになっておりました。

長野駅に到着したはくたか。
ホームには人影もまばらです。
この列車は長野駅で約8分ほど停車して後続のかがやきに接続する列車です。

そのかがやきが到着してもホームはシーンとしています。

午後8時前の県庁所在地駅の今の姿です。

困りましたねえ。
12月の今の時期はそろそろビジネス出張の需要が終わり、年末に向かう時期でもありますが、この分で行ったら年末年始輸送も期待薄でしょう。
Go Toトラベルを悪者にするのもいいけれど、じゃあ、この状態をどうしたらよいのでしょうか?

Go Toトラベルというのは、例えば国のお金を1万円投入すると、旅行者が3~4万お金を使うという需要喚起を促す間接的な税金投入策ですが、それができないというのなら直接つぎ込むしかないでしょう。

トキ鉄は当初の事業計画からコロナで3億円の赤字の追加が予想されていますが、持ってるものがはるかに大きなJRは助けるにしたって半端ではありません。

世の中には人がやることに対してブレーキをかけるのが自分の使命だと勘違いしている人たちがたくさんいるようですが、そういう人に「じゃあ、どうするんですか?」と聞くと黙ってしまいます。

でも、黙っていても時は過ぎていくだけで、出血が大きくなればいずれ命は尽きてしまいます。
中小の飲食店の皆様方もこの春以降大変な危機を何度も向かえて、乗り越えてきていますが、だからと言って今度も乗り越えられるという保証はありません。

中小事業者だけではありません。
会社に勤めている人だってボーナスが減額されたり、あるいはゼロだったり。
ボーナスというのはサラリーマンにとっては生活給ですから、住宅ローンの支払いに困る人も出てくるでしょう。
ボーナスなどない不安定な立場で仕事をされていらっしゃる方々の多くは雇用そのものが脅かされる危機にあります。

人がやることにブレーキをかけるのではなく、少なくとも自分が守りたいこと何か一つでも良いですから、一生懸命になっている人たちを応援していただきたいなあと、空気を運ぶ新幹線に乗って、そんなことを考えたのであります。