今日で8月も終わりです。
明日はおまけの日曜日ですが、あさってから学校が始まりますね。
8月の終わりというのはふだんの月末とちょっと違うような気が毎年するのですが、以前の8月末はどんなだったのかと思って、過去のブログをひも解いてみました。
▲ご興味のある方はリンクを開いてご訪問ください。
この記事は後日複数の取材を受けることになりました。
(かつての記事は改行やスペースが省略されてしまっているところがありますので、少し読みづらいかもしれませんが、よろしくお願いします。)
2012年8月31日。今から7年前です。
生意気なことを書いてますねえ。
いすみ鉄道に入って3年が経過し、地域の問題点がいろいろ見えてきた頃です。
田舎のことだけじゃなくて、民間の人間として、行政の仕事の進め方に疑問を持ち始めていて、その行政の仕事の進め方というのが、実は房総半島特有のことではなくて、全国共通に適応できる法則のようなものがあるということに気づいて、そういう観点からモノを見るようになったのがこのころです。
この数日前のブログ
こちらで2両目となるキハ28を導入することを発表しています。
中古車両というのはいわゆる出物ですから、この時というチャンスを逃したら手に入りません。
でも、行政の仕事のサイクルを考えると、秋に予算化して来年度以降ということになりますから、そんなのを待っていたら解体されてしまいます。だから中古を買うということができない。
そう考えてみると、第3セクターの会社はどんどん新車を入れていくのに対して、小私鉄のほとんどは中古を買っています。
こういうことが世の中の法則になっていて、それに気づき始めたのがこのころです。
だから、まあ、私の独断でキハ28をJRから購入したのですが、周囲の人間としてはそれが面白くない。
ああでもない、こうでもないと言い始める。
そんなもの勝手に買いやがって!
って感じですよね。
でも、振り返って考えてみると、キハ52をもし買っていなかったら。キハ28をもし買っていなかったら、いすみ鉄道はどうなっていたと思いますか?
ニッポンのローカル線はどうなっていたと思いますか?
イセエビ列車だってあったかどうかわかりませんし、ローカル線ブームだってあったかどうかわかりません。
これが民間の判断です。
でも、行政にはそういう判断ができないんです。
じゃあ、「勝手にそんなものを買うな!」と言われて、「はい、わかりました。買いません。」と答えて、その後どんどんしぼんでいったら、行政は責任取ってくれるでしょうか?
「あなた方が買うなといったから買わなかったんです。だからダメになったんです。」
そんなことを言おうものなら「責任転嫁するな!」と言われます。
「本当は責任転嫁してるのはあなた方の方でしょ!」
そう言いたいけれど、通じませんよ。
同じダメになるんだったら、同じ責任を取らされるのだったら、私は思う存分やって、その結果に責任を取りたいと考えていますから、社長の判断で勝手にやったのです。
最初は「そんな古いものを買って大丈夫か?」と訝しがっていた国交省だって、国鉄形車両でローカル線ブームが起きて、レストラン列車で地域おこしができるのを見て、「観光会議」のメンバーに入れてくれたぐらいですから。
最後までブーブー文句を言っていたのは、最初に文句を言っていた人。
「700万円の赤字」を理由に、「赤字体質から脱却できない。」と責任を取らされましたが、自分が正しいと思うことをやって結果を出した私としては実に達成感があったわけで、この赤字体質から脱却できないと言って責任を取らされた人間に、今から「ぜひ頑張ってください。」と言ってくれるところもあるわけですから、私のやっていることは間違っていないと、過去のブログを読みかえしてあらためて確信するのであります。
一つだけ言えるとすれば、当時の私は若かったということ。
今は当時ほどの体力は残っていませんが、大人になった部分も大きいですから、まあ、そんな吠えなくなりました。
つまり、穏やかになったということでありますから、新しい仕事も面白くなるだろうなあと、このように考えている次第です。
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