観光地はどこも花盛り

昨日今日と高速道路に乗って出かけましたが、車多いですね。

みんなどこへ行くんだろうというぐらい、いろんなところに出かけているのでしょう。

このあいだもお話ししましたが、数字を教えてくれるローカル鉄道会社のほとんどすべてで対前年比の乗車人員や売店売り上げなどが大幅にアップしています。
この現象はゴールデンウィークから見られるようで、もちろん夏休みも多い。
長い休暇だから皆さん長距離旅行に出かけるだろうと考えていたのは素人のようで、ゴールデンウィークは長距離旅行者が多かったようだけど、その反動で夏休みは近場が賑わっている。
もちろんゴールデンウィークだって長距離旅行に行かれる人たちばかりではないですから、近場も大賑わい。
これが、今年は国内観光地や観光鉄道が賑わっている要因でしょう。

そして今週は夏休み最後の土日とあって、昨日今日と高速道路が大変混んでいるのでしょう。(電車には乗っていないからわかりませんが。)


▲今日の夕方の高速道路情報。上りが渋滞してますねえ。

と、思ったら、今年のカレンダーでは31日が土曜日ですから9月1日が日曜日。
そうなんです。
夏休みの土日がもう一回来るんです。

ますます数字があがりますね。

だって、お盆休みが終わったというのに、私の友達も皆さんいろいろなところへ出かけている。出かけているのは観光地や温泉ばかりでなく、マラソン大会に参加している人もいますから、いやはや、皆さん本当にお出かけが好きですねえ。

観光旅行というのは不要不急のものでありますから、要は、別に行かなくたって人生どうってことないんですけど、それでも人間はどこかへ出かけたい。
そういう人たちのハートをグサッと鷲掴みにできるような企画を打って、あるいは情報発信して、「楽しいよ。」ってネットで言えば、みなさん来てくれるんですから良い時代になったものです。

観光産業の特徴として、上半期に需要が集中するという傾向があります。
つまり、9月の連休ぐらいまでに数字が出なければ下半期に数字を期待するのは厳しいですから、これが貨物輸送などの物流と違うところ。
物流は10月から12月までの3か月で大きな数字を作りますけど、旅客輸送、つまり観光輸送は余程のことがない限り下半期で上期を上回る数字を作ることはできません。

その余程のことがない限りというのは、津軽鉄道のストーブ列車だったり、釧網本線の冬の釧路湿原号のようなスーパーコンテンツが定着していることが必須です。

ということで、この夏はもう1回土日がありますから、皆さん頑張って数字を作りましょう。

韓国人なんか来なくたって、そんなにあわてることはありません。
彼らは1人当たりの消費金額は少ないですし、分母の700万人のうちどれだけ来ないかということですから、一人も来なくなったって700万人です。何度も申しあげますが、日本人の国内旅行者数は年間3億人近く。
その日本人が来たくなるような場を作って、お金を使ってもらえる仕組みを作り、ネットで宣伝すれば確実に数字がアップします。
これが現代の観光です。

逆に言うと、そういうことをやらなければ数字があがりません。

パンフレットを作って、旅行会社をまわって、「お願いします。」とやっているようなところは、う~ん。きっと数字は教えてくれないでしょうね。

韓国もそうだし、香港もそうですが、日本人が国内旅行に回帰する要因がくすぶっているのは誰の目にも明らかですから、田舎の皆さんは日本人に来てもらうことを今から真剣に考えましょう。
外国人観光客は、あくまでも上積みの部分ですから。