総裁選が終わって安倍さんが3期目の総裁になりました。
石破さんも善戦されたと思います。
個性が全く違う2人ですから、そりゃあいろいろおありでしょう。
私は自民党員でもありませんから、いろいろな大人の事情は分かりませんし、国民の皆様方、それぞれにいろいろお考えがあるとは思いますが、あえて言わせていただくとして、私は安倍さんも石破さんもどちらも深く尊敬申し上げております。
異論がおありの方もいらっしゃるという前提で敢えて申し上げるのでありますから、気に食わない方はスルーしていただければよろしいと思いますし、ふだん政治の話をしない私が、このお二人のお話をさせていただくのですから、細かな政治、政策の話はいたしませんので、それでもよろしければお読みください。
さて、まずは安倍さんから。
総裁選が終わってすでにアメリカへ旅立たれていらっしゃいます。
総裁選の期間中にはロシアの大統領と会談されています。
ものすごい体力ですね。
実は私と安倍さんは同じ持病があります。
その名は潰瘍性大腸炎。国が指定する難病です。
原因がよくわからない。たぶんストレスとか言われていますが、おなかが痛くなって下痢が激しくなり動けなくなる。
それがいつ何時襲ってくるかもわからない。そうなったらどうして良いのかわからない。そういう病気です。
どんな病気も掛かった人にしかその大変さはわかりませんが、私も5年前のちょうど今頃一番症状がひどくなり、歩けなくなり、起き上がれなくなり、動けなくなってそのまま病院に担ぎ込まれてひと月以上入院しました。
あれから5年。この病気の人は大腸がんの発症率も一般の人の数倍から数十倍と言われていて、何とかこの5年間は再発せずに頑張っていますが、それでも薬は手放せず、毎日4~5種類の薬を服用する生活です。
そういう人間から見ると、安倍さんが総理大臣としての重圧を受けながらも、休みなしに日本国内はもとより、世界中を飛び回っていらっしゃる姿を拝見するにつけ、「大したもんだなあ。」と思います。
私も国内国外を問わずいろいろ飛び回っていますが、それは安倍さんを見習ってのことで、「安倍さんがあれだけ頑張っていらっしゃるのだから、私も頑張らなければ。安倍さんに比べたら全然大した仕事はしていないのですから。」というのが今の私の原動力になっているのです。自分にできないことを、一生懸命やっていらっしゃる。そういう姿を見せていただくと、私はその人を尊敬するのです。
さて、石破さん。
石破さんとは何度もお目にかかったことがございますし、お話もさせていただいております。
どういう考えをお持ちかということも理解していますし、おっしゃっている内容も、同意できることがたくさんあります。
そして、報道で皆様方もご存じの通り、実にマニアックな方でいらっしゃいます。
よく、木を見て森を見ずと言われますが、それは細かいことにこだわっていると、全体像を見失うよという意味で使われますが、マニアというのは、まず森を見て、木を見て、一つ一つの枝についている葉を見て、その葉の裏側の葉脈まできちんと把握することができる特技があります。すべてのことに精通することは無理だとしても、何か興味があること1つか2つぐらい、このぐらいのことができる人の方が、特に何も趣味がなく、こだわりもない人に比べたら、私は素晴らしい特技なのではないか、マニアというのはそういう特技を持っているのではないかと考えていますが、石破さんはそのマニアなんでしょうね。
だから、分野は違っても、その道を一生懸命極めていらっしゃる人々のことを理解する能力をおもちなんですね。そして、そういう方は、人との接し方が違うような気がします。
事実、石破さんは出かけた先で地域の方々といろいろお話されていらっしゃる。
いすみ鉄道にいらした時も、過去2回ともそうでした。
一応、市長さんとか市議会の議長さんとかお出迎えされているんですが、顔の位置を下げて目の高さを同じにしてお話しされるのはそういう人とではなくて、地元の人たち。いすみ鉄道の場合はカケス団長はもちろん、営業の田中さんだったり、地元のおばあさんだったり、あるいは応援団の麻生副団長だったり。ご自分の地元の選挙区でもなんでもないところで、そういういわゆる「民」と直接いろいろお話をされて、出迎えの市長さんや議長さんたちは遠巻きにそれを見ている感じ。他でお会いした時も、基本その姿勢なんですね。だから、今回の総裁選の時にも47都道府県それぞれにあてたメッセージを出されて、それぞれの地域の素晴らしさ、地域の宝物を一生懸命お話しされていらっしゃって、その内容たるや、その都道府県の人でさえ知らないようなことを力説されていらっしゃる。こういう細かい、それこそ森の中の木の一枚一枚の葉の裏のような所まで、日本全国御自分の足で歩いて知り尽くしていらっしゃって、そこの地元の、本当に普通のおじさんおばさんとお友達になっちゃう。そういうことができる人は、私はすごい人だと思いますし、尊敬するわけです。
ちなみに総裁選の石破さんのメッセージで千葉県にあてたものは、「あの、誰もが、もうだめだと思っていたいすみ鉄道が、今や観光の名所になっている。自分で訓練費用を自己負担してまで、運転士になりたいという人たちが集まってきて、今列車を運転している。」とおっしゃっていただきました。きっと、全国を回られている石破さんの目には、いすみ鉄道は地方創生の成功例なのでしょう。
こういうお二人には、ぜひ、これからも、この日本の新しい時代を作るリーダーシップを発揮していただきたいと、私は思います。
政治的には、いろいろな考えかあがあると思います。
そこには色々なご意見もおありでしょう。
これからの時代は角栄さんの時のような「よっしゃー、よっしゃー」で、八方美人になることはできません。
言いたくないようなことも言わなければならない時代ですからね。
でも、私は自分と同じ病気を押して、頑張っていらっしゃる安倍さんや、これほど細かく全国を知り、自分の選挙区でもないのに目の位置を同じにして地域の方々とお話しされている石破さんは、立派だなあと素直に思うわけでございます。
人には色々な考え方があると思いますが、是々非々ということで、本日は珍しく政治家の先生のお話をさせていただきました。
お二人とも、ぜひ頑張ってください。
本件に関しましては議論はいたしませんので、異論のある方はスルーしていただければと思います。
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