今回の西日本豪雨であちらこちらで大きな被害が出ていますが、鉄道も例外ではありません。
JR各線はもちろんですが、私たちの仲間である第3セクター鉄道にも各所で被害が発生しています。
そういう鉄道で活躍されていらっしゃる皆様方は、普段から懇意にしていただいている方々で、顔が浮かんできます。
そんな方々が豪雨災害で大きな困難に直面していると思うと、気が気ではなくて、昨日今日の2日間、とりあえず行かれるところということでお見舞いに行ってきました。
すでに退任したフリーの身ですし、サンデー毎日ですから思い立って出かけられるのが実に便利です。

岐阜県の長良川鉄道です。
美濃市から先の区間で土砂崩れが発生したとのこと。
現在、美濃太田ー美濃市間で折り返し運転をしています。
土砂崩れによる被害はそれほど大きなものではなかったようですが、信号通信関係の設備が被害を受けているようで、復旧までに数週間かかるとのこと。不通区間で代行バス輸送をしているとのことでした。

古参の201も元気に走っていました。

こちらはコンビニ併設の関口駅。
この区間は通常運転しています。


こちらは福岡県の平成筑豊鉄道です。
良く晴れ渡った空の下、こうしてみると何事もなかったかのようですが、実は各所で大きな被害が発生しています。
平成筑豊鉄道の被害状況は こちら
平成筑豊鉄道さんはこの10年間に3回目の豪雨による被害のようで、九州はここ数年気象が激化していることがわかります。
JR九州も日田彦山線、久大線、豊肥線など各所で被害が発生し、復旧していないところがありますが、平成筑豊鉄道さんでは過去の経験から早めの対応ができたようで、車両にも人的にも被害も出ていないとのことで安心しました。
昨年10月に公募で社長になられた河合社長さんは、被害状況の確認と代行バスの整理誘導などで駆け回っておられましたか、復旧計画はまだですが、それほど長期化させない見通しのようで、そのお言葉を聞いて安心しました。


バス代行はお金がかかるんですよねえ。
頭が痛いところですが、地域の足としてきちんと機能させることが大原則ですからね。

こちらは田川伊田駅。
市の計画で現在大改装中で、この中にレストランや宿泊施設ができるようです。
いやあ、地元も積極的ですね。
ありがたいことです。


田川伊田駅のホーム。
私に言わせると、「ここにはお金が落ちています。」の場所ですが、今、このホームの雰囲気をそのままに、駅舎の中にできるレストランやホテルと一緒に楽しいスペースができるようです。
行政と地元の方々が積極的に計画しているようですが、このホームにお金が落ちていることを分かっている皆様方がやっていますので、このホームの雰囲気が壊されるようなことはありません。
「ああ、このホーム良いですね。懐かしいです。」
私がそう申し上げると、地元の田川ブランドラボ代表の金子さんが、
「そうなんですよ。志穂美悦子と寅さんがここで別れたところですからねえ。」
と、このホームの価値をしっかりわかっていらっしゃるので、安心です。
この他、錦川鉄道の磯山社長さんから、被害箇所は7か所で、復旧までに2週間以上かかるだろうというご連絡をいただいております。
ということで、皆さん、頑張っているローカル線に温かいご声援をよろしくお願いいたします。
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