ようこそ先輩 課外授業

NHKのテレビのタイトルではありませんが、今日は私の母校で中学1年生の生徒たちを前に1コマ授業をさせていただきました。

 

昭和51年春に卒業したわが母校。

 

このところ毎年呼んでいただいて後輩たちの前でお話をするチャンスをいただいています。

後輩と言っても45歳も年下ですから、孫みたいなものですが。

 

私の同級生が「おやじの会」という会をやっていて、子供たちの見守り役として地域で頑張ってくれているのですが、その彼が学校に提案して私を招いてくれました。

 

 

最近はいろいろ勉強以外でも頑張っているようです。

 

 

今年度で創立70周年を迎えたわが母校。

記念誌を1冊いただきました。

 

生徒の中にはいすみ鉄道を知っている子も、ムーミン列車を知っている子も何人もいましたよ。

 

 

今日は電車でふるさとの駅に降り立ちましたが、ここには駅前踏切がありまして、私鉄沿線特有の雰囲気を醸し出しています。

昔はこの踏切は手動で、この写真の左手の所に踏切小屋があって、踏切警手と呼ばれるおじさんが勤務していました。列車の接近を知らせるランプが点くと大きなハンドルをぐるぐる回して踏切を閉めて、電車に向かって白い旗を振ります。気の抜けないたいへんな仕事だったことと思います。時にはその踏切警手のおじさんが居眠りをして、隣りの下板橋の駅では踏切を閉めないまま列車が突っ込んできて大きな事故になったこともありました。50年も前の話ですが。

 

思い出したのは、当時、イカレポンチのカッコつけたお兄ちゃんが胸にサングラスを差し込んだ姿で一番前で身を乗り出すように踏切が開くのを待っていた時のことです。電車が通り過ぎて踏切が上がる時に、その踏切のワイヤーにサングラスが引っ掛かって上に上がっちゃったんです。お兄さんは気づかずに踏切を渡り始めたので、呼び止めて、「お兄さん、サングラス。」と言って上を指さしました。お兄さんは一瞬何が起きたかわからないようでしたが、ばつが悪そうでした。すぐに次の電車が接近して踏切が下がって、一緒にサングラスも上から降りてきましたが、なんだか、そんなたわいもない小さな出来事を突然思い出しました。

 

この写真は秋田の小坂鉄道というところで以前に撮影した手動踏切。

道路をワイヤーが横切っていますが、あの位置までサングラスが吊り上げられてしまったのですから、イカレポンチのお兄さんとしてはバツが悪かったでしょうね。

 

 

その踏切ギリギリのところにホームがあります。

電車がこんなに身近に感じるのも私鉄ならではのような気がしますね。

 

 

 

そうそう、当時この駅で撮った電車の写真です。

「あれから40年」なんて、本当にあっという間ですね。

 

この写真を子供たちに見せたら、「あ~っ、すごい!」と喜んでくれました。

 

一生懸命勉強して、立派な社会人になってくださいね。

 

先生方、本日はチャンスをいただきましてありがとうございました。