本日は初詣へ。

わが家の恒例行事は成田山(なりたさん)への初詣。

実は私が育った板橋に成田山の分院があったことから、私は子供のころから成田山にお詣りに来ておりまして、所帯を持ってからは家族の恒例行事として、もう30年以上お正月のお参りが続いております。

 

元日は国吉神社と出雲大社にお詣りをいたしましたが、それはそれとして、今日は毎年恒例の成田山へ行ってまいりました。

 

 

まあ、実に混んでいるの何んの。

そりゃあそうですよね。ご利益のある天下の成田山ですから。

鉄道マニア的には団体臨時列車がお目当ての人も多くいらっしゃるとは思いますが、まだ正月4日ですから、実に混雑しておりました。

でもって、私は不思議なんですが、カップルでお詣りしている若い人たちがたくさんいるのです。

 

知らないのかなあ。

お不動様はやきもち焼きだから、男女でお詣りに行ってはいけません。

東京の子供たちは、子供のころからそのように親から言われて育ちました。

まあ、迷信といえばそれまでですが、そんな迷信を笑うような人たちなら、そもそもお詣りなんか行かないでしょうから、やっぱり知らないんだろうなあ。

中には、パンパンと2拍手を打って拝んでいる人もいるぐらいですから、

「おい、おい。そりゃあ神社だぜ。」と言ってみたい気持ちにもなりますが、そういうことをいちいち気にするということは、自分もそれだけじじいになったということの証明なのであります。

神社だろうがお寺だろうが、お不動様だろうが、お正月になったら、こう言うところへ来て、お賽銭という名の寄付行為を行って、なんだか知らないけど神様仏様の前で拝むという行為を考えたら、私は一つの信仰心として、日本人って立派だなあと思うわけであります。

まあ、拝んでいる内容は、志望校に合格しますようにとか、恋愛成就だとか、お金が儲かりますようにとか、皆さんそれぞれだと思いますが、10円玉数枚、せいぜい百円玉程度のドネーションで、そんなお願いを神様がきいてくれるなんて、誰も信じているわけもなく、ただ、お正月はこう言うところに拝みにやってくるという、その行為自体が尊い信仰心でありますから、私は、平和な日本を実感するのであります。

ちなみに私は何を拝むかというと、毎年のことですが、決まってお不動様にご報告差し上げるのは、「おかげさまで、今年もお参りに来ることができました。子供たちもみな元気で大きくなりました。ありがとうございました。」というお願いではなくて報告事項、ただそれだけ。

商売繁盛とか、学業成就とか、そんなことお願いしたとしても、欲にまみれた煩悩などお見通しですから神様仏様には通じませんよね。

とりあえず1年間無事でいられたことへの感謝の気持ちをご報告するだけなのであります。

 

その成田山の参道の、ちょうど坂道が始まるY字路のあたりに、これまた毎年同じように托鉢のお坊さんがいて、ぶつぶつと念仏を唱えているわけですが、私はこちらも毎年、その手に持った茶碗の中へ500円玉を一つ入れてあげることにしています。

なぜなら、友達のお寺の息子が昔、高野山の修行でこの托鉢をやっていて、かなり苦労したという話を聞いているものですから、500円玉を一つ入れて、「寒いから、体に気を付けてください。」と声をかけてあげることにしています。

そうすると、お坊さんは私に向かって、ぶつぶつと念仏を唱えてくれますから、その念仏を背中に浴びながら、私は人ごみの中へ消えていくことにしています。

その昔、昭和の時代には、傷痍軍人と呼ばれる人たちが、こういう人ごみの中、あちらこちらにいまして、物乞いをしていましたが、今の托鉢とはまったく性質を異にするものでしたので、ドネーションをしようとすると、親からよく怒られたことを思い出します。

 

さて、そんな成田山の駅前の駐車場に、確か去年も書きましたが、これまた毎年恒例のこんな貼り紙がしてあります。

 

 

年末年始は特別料金、30分500円。というご案内です。

いつもはいくらか知りませんが、せいぜい一日800円がこの辺りの相場です。

でも、この時とばかりに30分500円で最大料金はありませんとなっています。

 

この貼り紙を見て、皆さんはどう思われますか?

人の足元見やがって、けしからん。

これはうちのカミさんの弁。

おやおや、商売上手ですねえ。見習わないと。

こう思う人もいるでしょうね。

何しろ、お正月の成田の駅前ですから、ある意味当然といえば当然です。

 

 

だからかもしれませんが、まだまだ空きがあるのです。

レベニューマネジメント(収入管理)としての価格コントロールとしては正しいかどうかはそれぞれ考え方があると思います。

「こういう人の弱みに付け込むようなやり方は良くない。」と息巻いているカミさんに、私はこう申し上げました。

 

「でも、おかげで待たずにスッと停められたじゃないですか。正月の成田の駅前で、待たずに停められるって、ありがたいでしょう。その料金だと思いますよ。」

 

30分500円という、相場から見たら目の玉が飛び出るほどの金額のおかげで、お正月の成田駅前でも空いているんですから、ありがたいじゃないですか。

 

昔から、成田山にお詣りに来て駐車場でさんざん苦労しているのをカミさんも知ってますから、

「そういえばそうね。」と納得顔。

 

そういうことですから、一目散にお詣りをして、米屋本店で羊羹を買ったら食事もせずに、さっさと駐車場へ戻って1時間20分。1500円也でした。

 

では、なぜ私が混んでる成田にわざわざ車で出かけたのかというと、それには理由がありまして、実は、もう一か所、お参りに向かうためでありまして、その場所というのがこちらでございます。

 

 

台方というところにある麻賀多(まかた)神社。

佐倉にも同じ名前の神社がありまして、私の友人が宮司さんをされていますが、こちらは成田の麻賀多神社でございます。

ここはまた、それはそれは不思議なパワーをいただける神社でありまして、一番奥に鎮座しておられます「天之日津久神社」様へ、お参りをさせていただくのでございます。

 

ここで私がいろいろと申し上げると、いすみ鉄道の社長がオカルトの宣伝をしていると県庁へクレームの電話やメールを入れる人が出てくるといけませんから、私は何も申し上げませんが、気になる人は「成田 台方 麻賀多神社」で検索でもしていただければ、夜も眠れなくなること請け合いでございますが、あまりにもパワーが強すぎますから、くれぐれも邪念を持って行かれないようにだけはご忠告させていただきます。

 

ちなみにこちらは2拍手、パン、パン。

出雲大社は4拍手。

成田山はお寺ですから拍手はしてはいけません。

 

ということで、出雲大社と成田山と麻賀多神社の3つを今年も初詣のはしごした私ですが、日本全国を元気にするツールとしては、神社仏閣のみならず、ローカル線だって大変ありがたい存在でございます。ローカル線を上手に使えば田舎は必ず元気になる。と、ローカル線のご利益を信じて、今年も一年頑張っていきましょう。

 

沿線地域はもちろんのこと、日本の国にとっても、一番ご利益があるのが、いすみ鉄道、なのでございますから。