北の町のエトランゼ その2

北海道新幹線開業まであと半年を切りましたが、ここは札幌なので、あまり騒いでいる感じは受けません。
今日はこちらの旅行会社の社長さんとお会いして、「新幹線ができたらどうなりますかねえ。」などとお話をさせていただきました。
北海道まで新幹線が来るのは素晴らしいことだけど、果たして乗るのかなあ。
別にケチをつけるわけじゃないんだけど、函館に用がある人で、東京と言っても北部や埼玉県の人は乗るだろうけど。
ただし、関東や関西の人にしてみたら、「北への旅立ち」というのはとても旅情をかき立てられるものですから、北海道へ行くときには、私も当初は片道は乗るだろうなあ。それも、行きだけ。帰りは乗らない。帰りは絶対に飛行機ですよ。
速度は変わったとはいえ、列車に乗ってだんだんと東北地方を北上し、北海道が近づいてくるのはとてもわくわくしますから、乗るならやっぱり行きでしょう。
北斗星やカシオペア、トワイライトの寝台券が札幌発の上りの方が取り易かったのも、それが理由じゃないでしょうか。
昔の話で恐縮ですが、電気機関車が引く旧型客車の固い座席に揺られるのも、北を目指すときはワクワクしていましたが、東京に向かって帰ってくるときは、なんだか興ざめというか、がっかりしていたことを思い出しますから、北への旅立ちは列車で、帰りはさっと飛行機で。まして新幹線が函館までとなると、とりあえず新幹線で函館に入り、そこからバスや列車で札幌をめざし、2泊ぐらいして帰りは千歳からというのが定番コースになるのではないでしょうか。
だとすれば、函館はゲートウエイになりますから、少しは活気づくかもしれません。
何しろ昔の函館駅前は連絡船待ちのお客でごった返していましたからね。
札幌以遠の旭川、帯広、釧路へ行く人たちは、新幹線とは無縁でしょう。
函館まで来たとしても、函館から釧路へ在来線で行くのは、東京から博多まで行くのに匹敵しますから。
そんなことを札幌にいるとやたら実感します。
東京で考えていることと、こちらへきて考えることとは違うのかもしれません。


すすきのを歩きながら、こんなシーンに出会いました。
何やら線路を敷く工事をやっています。
地元の人に聞いたら、市電の延伸工事だそうで、完成すると現在コの字型の市電の線路が環状線になるようです。
地元の人は、こんなところつなぐ意味あるのだろうか、と言いますので、運行的にはぐるぐる回るようになるとコスト削減にもなりますし、乗りやすくもなりますよと答えましたが、地元の人は「そうか、そういう考えもありますね。」などと言ってました。
私にとっては未乗区間ができますから、それはそれで気になる路線になりますね。

札幌で新しい友人ができました。
小川晋平さんです。
ある方のご紹介で知り合いましたが、親子ほど年が離れているのにやたら意気投合してしまいました。
いや、小川さんが私に合わせてくれていたのだと思いますが。
小川さんは各方面で楽しいビジネスを展開されていらっしゃるスーパーマンです。
この出会いがきっといすみ鉄道の将来にプラスになるんだろうなあ。
いすみ鉄道だけじゃなくて、日本の田舎の将来にプラスになるんだろうなあ。
東京在住の小川さんと、千葉の私とが札幌で出会うというのも何かのご縁でしょうね。
化学反応が起きそうな予感がします。
やっぱり、来てよかったなあ、と思います。
とまあ、こんなことを考えた一日でした。
明日は、滝川へ出て、根室本線の最長鈍行列車に乗って釧路へ行って、釧路から一気に飛行機で帰ろうかなあと思ったのですが、いすみ鉄道の将軍様が「お昼までに錦糸町へ来てください。」と言われるものですから、朝一番の飛行機ですっ飛んで帰ります。
今夜はボトルに残った焼酎を飲みほして早寝することにいたしましょう。
つれづれなるままの札幌日記でした。
おやすみなさい。