地域再生の戦略

 関西大学の宇都宮浄人先生の御著書「地域再生の戦略」
(「交通まちづくり」というアプローチ)


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今の時代にローカル線を単なる交通機関と考えて、そんなにお金がかかるのならバスにした方が良いというような考えの、東北地方の某県知事さんにはぜひ読んでいただきたい本ですね。
そんなことを言っていたら、そのうち、沿線の市町村だけじゃなくて、県だって消えてしまいます。
ローカル線が要らないという地域は、ローカル線の価値がわかっていない地域。
つまり、自分たちの地域の価値がわかっていないんです。
ということは、そういうことを言う地域そのものが要らないということなんです。
というような内容が書かれているかどうかは、ご自身でお読みの上ご確認ください。
ところで、宇都宮先生は私と同じ年。
実際にお会いするととても若い感じの方で、大学の先生ですから私とは全く違う静かで知性的な紳士です。
でも、やっぱりすごいなあと思うのは、この御本を拝読していて、実にわかりやすく書かれているんです。
私の持論ですが、簡単なことを難しく話しする人間は私はバカだと思います。
結構そういう人はいます。
その反対に、難しいことをわかりやすく簡単にお話しする人は、頭の良い人だと思います。
なかなかそういう方はいらっしゃらないのですが、宇都宮先生の御著書はこんなに難しいテーマなのに実にわかりやすい。
同じ時代を生きてきた私としては、自分の馬鹿さ加減に気付いて、実に恥ずかしいのですが、この本をお読みいただければ、6月24日になぜ日経新聞が私のことを書いてくれたのかということもよくお解りいただけると思います。

ということで、宇都宮先生が本日キハにご乗車いただきました。
先生、ありがとうございました。

6月24日、日経千葉版 しつこく再掲(笑)