福井のお酒 一本義

先週、福井に行ってきました。

 

大雪に見舞われて交通機関はもちろん、市民生活までマヒしたニュースが全国的に駆け巡りましたが、私がお邪魔したときはほぼほぼ正常に戻りつつあるときでしたが、それでも各所でうず高く積まれた雪が残っていまして、いかに今回の大雪がすごかったのかを知ることができました。

 

 

 

私が訪ねたのは2月18日でしたが、その数日前の2月14日のえちぜん鉄道さんのFacebookページにはこんな写真が掲載されていました。

 

 

 

一晩で1m近く積もったようですから、房総半島にいる人間としては想像を絶する降り方だったことがわかります。

雪国の鉄道を守る皆様方のご苦労と、お仕事に対する使命感をひしひしと感じました。

 

福井というところは、私たち地方交通事業者から見ると「模範となる」ところで、全国から視察に訪れているところなわけで、その理由は地方鉄道を見事に再生させて、立派に市民の足として活用しているところでありますから、私にとってもいろいろ勉強させていただく必要があります。県や市町が計画的に大きなお金を投入して、バスやローカル鉄道、路面電車などを上手にコーディネートして、この10年で見違えるほどになりました。

 

どういうところが見習うべきかというと、例えばこんなところ。

 

 

 

これは、えちぜん鉄道の定期券購入申込書ですが、勝山市と永平寺町それぞれの住民が定期券を購入する際には、この申込書にご記入いただくと、そのまま助成金の申請書になるという仕組みです。市や町が鉄道を維持するために住民利用促進策として定期券代の一部を補助している仕組みですが、こんな簡単にワンストップでできるようになっています。

定期券補助については全国各地でこのような取り組みが行われていますが、福井も例外ではなくて、その理由は少しでも地域住民に鉄道を利用して欲しいから、ということと、えちぜん鉄道もそうですが、上下分離をしても、どう頑張ってもなかなか黒字にはなりませんから、そこのところをきちんと手を差し伸べているということだと思います。

 

今回は県庁の皆様方と会合があって、えちぜん鉄道の社長さんにもお会いしていろいろお話をさせていただくチャンスをいただきましたが、これは全く私の主観的な印象ですが、福井県というところは、なんとなく人が温かみがあって、県全体が家族的な雰囲気に包まれているような感じがしました。おそらく、今回のような大雪に見舞われるなど、厳しい自然環境の中で皆さんが協力し合わないと生きてこられなかった長い歴史があるのかもしれません。東京で生まれ育って千葉県で生活している、いや、東京と千葉県以外に住んだことがない私にとっては、とても新鮮な印象をいただきました。

 

さて、その素晴らしい福井県ですが、実はおいしいお酒がいろいろあるようでして、人生の大先輩で鉄道写真家で作家でもいらっしゃる南正時先生が、「福井へ行くのなら一本義を飲んでみてください。」とおっしゃられましたので、現地では飲みませんでしたが、小瓶を購入してきました。それが前回、山口百恵ちゃんのお話の時にちらりとご紹介しました日本酒「一本義」です。

 

 

駅のお土産物売り場では大吟醸など各種取り揃えていましたが、私は日本酒はよくわかりませんし、荷物になるのも気が引けましたのでこの小瓶を購入。どこで買ったかというと、コンビニです。取扱商品数が売れ筋のみに制限されるコンビニの中で、きちんとポジションを主張していましたから、なかなか地域に愛されているお酒だということがわかります。

今の季節の福井と言えば当然越前ガニだと思いますが、そういうものに数枚の諭吉さんをお仕事させる趣味は私にはありませんので、こんなカニ寿司を買ってきて、家に帰って一杯やったのでありますが、この一本義、おいしかったなあ。

大吟醸とかではありませんが、コンビニで売っているふつうのお酒が、ふつう以上においしいと「芋派」の私をうならせるのですから、それが福井の底力なのかもしれませんね。

 

 

南正時先生は福井県の御出身で、今、ふるさと福井のお酒「一本義」のCMに出られていらっしゃいます。

先生が監修されていらっしゃるCMですから、当然鉄道が登場します。

 

清酒「一本義」のCM ←ここをクリック

 

皆さんも、ぜひ、いろいろな地方のお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

南先生、ありがとうございました。

 

私はこの酒蔵からお金をいただいているわけではございませんので、誤解されませんようによろしくお願いします。

地元の商品の宣伝に地元の鉄道が出てくるCMがあれば、どこでもいつでも宣伝させていただきます。