ピッチャー交代!

日本シリーズ、全試合ともとっても良い試合でした。
あれだけの試合を見せてもらうと、ソフトバンクも中日もどちらが優勝でも良いのではないかと思うほどです。
私が子供のころは日本中が野球に熱中していたことを思い出します。
野球といえば、昔、私が好きだった選手で阪神タイガースの村山実という人がいました。
ON全盛期にピッチャーとして数々の名勝負を繰り広げた人でしたので、今でも時々野球番組の合間などで当時の映像が流れたりしますから、若い方もご存じだと思います。
この人は、名ピッチャーでしたが、同時に阪神タイガースの監督もやっていました。
ヤクルトにいた古田選手のような選手兼監督という仕事です。
昭和40年代当時、今のようなテレビゲームなどありませんから、子どもの遊びといえば草野球。みんな王や長嶋気取りで三角ベースなどをしていました。
小学生だった私も例外ではなく、日が暮れるまでキャッチボールをやって遊んでいたことを覚えています。
そんな私が不思議だったのは、「ピッチャーが監督を兼務していたら、いったい誰がピッチャー交代の指示を出すのだろうか?」ということ。
コーチとかいることはいるのでしょうが、やっぱり最終判断は監督自身がしなければなりませんから、ホームランを打たれて逆転されたりしたら、自分で主審のところへ行って、「ピッチャー交代!」と告げるのでしょうか。
子どもながらにとても不思議に思いました。
後楽園球場が家から地下鉄で数駅のところにありましたので、よく友達と一緒にナイターを見に行きました。そんな時、背番号11を付けた村山投手が、判定に不服で審判に抗議して、グローブをマウンドに叩きつけてベンチへ下がる光景も目撃しました。
当時は「試合放棄」なんて言葉もあって、「また、阪神が試合放棄するぞ。」と子供たちはキャッキャしていましたが、実際には金田さんという監督代行がいらして、指揮を執っていたようです。
今、新聞屋さんのボスがいろいろ騒動の渦中にあります。
自分を裏切った球団社長に対し、「俺はいくらでもよい弁護士を使えるから、あいつを裁判で絶対に負かす。」と公言していますが、そういうことを言うこと自体が公正であるべきマスコミのドンとしてはそろそろお引き取りいただかなければならない時期だと思うのは、私だけではないでしょう。
本当だったら、自分でチームを指揮する立場の人は、監督兼ピッチャーであるわけですから、自分の交代時期を自分で判断し決断しなければならない立場にあると思いますが、ティッシュペーパー屋さんのお坊ちゃまにしても、カメラ屋さんの社長さんにしても、この国では猫の首に鈴をつける人がなかなか出てこない。そういうことを言ったりやったりすると、必ず自分も葬り去られる法則がこの国にはあるようです。
だからこそ、そのような立場の人は、自分で自分自身に「ピッチャー交代!」と命じなければならないのではないのでしょうか。
私?
私のことはご心配いりません。
マウンド上で力尽きるか、数字が出なければ、「退場!」と言われるだけですから。
それにしてもカジノで100億だって。
もったいない。
100億あったら、いすみ鉄道があと100年安泰でいられるというのに。