男の隠れ家

「男の隠れ家」という雑誌でローカル線の特集を組んでいます。
その表紙が、何と、いすみ鉄道です。
昨年暮れに取材にいらしていただいた時に、「せっかくだからみんなでキハ52の前で記念写真を撮りましょう。」という話になりました。
自分たちの良い記念になると思って、みんな揃って、「はい、良い顔してください。」って感じで雑誌社の方に写していただいたんですが、何とその写真が表紙になっちゃいました。
まさか表紙になるとは思いませんし、大きく伸ばして自分たちの記念にしようと思っていたんです。
だからみんな適当な表情で、運転士さんは帽子が曲がっているし、私のズボンはいつものようにヨレヨレだし、髪の毛もボサボサ。
そんな中で紅一点のしほさんだけは最高の笑顔で微笑んでるんです。
女の人っていうのは、どんなときでも自分をきちんと見せるんですから尊敬モノですね。
まあ、こんな感じのリラックスというか、和気あいあいなのがいつものいすみ鉄道で、この写真1枚を見ても社長と、営業と、総務と、指令と運転士というそれぞれのセクションの人たちが、これだけ仲良く写っているのがローカル線の良さなんでしょうね。
この写真は雑誌社からサンプルに送ってきた1冊ですが、せっかくですから東京で一人暮らしをしている私のおふくろに、先週の土曜日に載せていただいた朝日新聞の記事と一緒に送ってあげようと、本屋さんへ買いに行こうと思ったまではいいけれど、自分が表紙に載っている雑誌を本屋さんで買うのが恥ずかしくて、カミさんに頼んで買ってきてもらいました。
木原線と同い年の昭和5年生まれのおふくろが、「新聞と本、届いたわよ。」ってうれしそうな声で電話をかけてきてくれましたが、少しは親孝行になったんじゃないかと思います。
きっと、隣近所に見せびらかしてるんだろうな。
喜んでくれてるんだったら、まあいいか。
雑誌社の皆様、親孝行させていただきまして、どうもありがとうございました。