キハ30と新郎新婦


スキンヘッドの独特な出で立ちでキハ30の前に花嫁さんを連れて立つのは、花嫁の父ではなくて花婿さん。
自分たちの結婚式で上映する動画にキハ30を入れて撮影したいということでやってきた新郎新婦です。
先日、寒い中で撮影が行われた際に、「社長さんも記念に入ってください。」と言われて、お邪魔した1枚です。
実はこのお二人は台湾からはるばるこの撮影のためにやってこられた方々で、新郎の陳威臣(Chen Wei-Chen)さんは台湾南部の高雄市に本拠を置く中華民国鉄道文化協会の理事を務められる台湾では有名な方で、日本の慶応大学でも勉強された経歴の持ち主。日本と日本の鉄道が大好きで、今回ご縁をいただきまして、彼らの結婚式にいすみ鉄道が登場することになりました。
陳威臣さんのブログはこちら(最近はFACEBOOKへ移行されているためあまり更新されていませんが、書かれた漢字を読んで写真を見ていると、鉄道や飛行機が大好きで日本が大好きな彼の気持ちがよくわかります。)
FACBEBOOKのアカウントをお持ちの方は Wei-Chen CHENの名前で検索してみてください。
さて、なぜ台湾の人がご自分の結婚式という人生の一番大事な時に、いすみ鉄道に来て、国吉駅で、キハ30なのかという疑問をお持ちになられると思いますが、知らないのは地元の人であり、日本人なだけで、実は台湾の鉄道ファンの間ではいすみ鉄道は超有名で、キハ52やキハ28、そしてこのキハ30は文化財を理解する彼らにとって見たら、本当に憧れなんですね。
その証拠にチャイナエアラインのホームページのTOPには、先日ご紹介しましたいすみ鉄道が企画する台湾鉄道三昧の旅のお知らせが貼ってあります。
もちろん陳さんは私が作っているパシナ倶楽部の前面展望DVDもご覧になってくれていて、ありがたいことに私を大変評価してくれている台湾人の一人なんです。
「社長さん、このキハ30やキハ52、キハ28などを解体しないで保存してくれていて本当にありがとうございます。」
陳さんはそう言って私の手を熱く握ってくれました。
心の中は、みんな一緒なんですね。
そして、この出来事からもお解りいただけるように、いすみ鉄道は今や世界からも認められている存在なのです。
だから、大事にしないと、世界から笑われてしまうのです。
陳さん、奥様、どうぞ、末永くお幸せになってください。