いやあ、今夜(日付では昨夜)もいい試合でしたね。
マスコミでは大手をかけた楽天がマーくんを使って優勝を決めるだろう、という説が多く聞かれていましたが、私は、何の根拠もなく、「打たれるんじゃないか。」と思っていました。
というのは、私は東京生まれの東京育ち。
ON時代がそのまま少年時代で、後楽園球場から15分のところに住んでいましたから、当時、確か50円だった外野席に友達とよく出かけ、伝統の巨人阪神戦など、ふつうに見てきたし、先日亡くなられた川上監督率いるV9時代の巨人軍が、子供の頃の野球の思い出でありますから、今ではシーズン中は試合をほとんど見ず、選手の顔と名前が一致しないような、特に野球ファンではありませんが、野球といえば、やっぱり「巨人」なのです。
だから、その巨人打線が、そう簡単にマーくんに打ち取られるわけはないし、マーくんだって、いつかは、誰かに打たれるわけだから、こういう頂点を決める戦いで、巨人に打たれるぐらいであれば、記録が止まることをファンも納得できるだろうし、本人も成長の糧にできるんじゃないか。
そう考えていたのです。
ところが、マーくんは、打たれこそしたものの、9回、最後のバッターまで150キロを超えるストレートできっちり打ち取る見事なピッチング。
昨日25歳になったばかりとは思えない、本当にすごいピッチャーで、すごい試合を見せてくれました。
第5戦で、巨人に大手をかけた試合もすごい試合で、ああいう試合を見せられると、どうしても、今回は楽天に勝たせてあげたいという気持ちになるから不思議です。
震災直前の2011年2月に、当時小学生で、少年野球をやっていた息子を連れて、沖縄に楽天キャンプを見学に行きました。
その時は、楽天のキャンプにはファンの姿もまばらで、サイン帳を手にした小学生の息子の姿を見かけると、選手が向こうから寄ってきて、あのマーくんでさえも、息子に笑顔でサインをくれましたが、そのキャンプでは、嶋選手が暗くなるまで一人で黙々と練習している姿に親子で感動し、メジャー帰りの松井選手が、後輩たちに熱心に指導している話を焼肉屋さんの隣の席で、うちの子供も一緒に聞かせてもらったり、野球をというか、楽天というチームをとても身近に感じることができて、そのことが、息子が勉強もせずに少年野球に打ち込むきっかけになり、今、シニアリーグでレギュラー扱いしていただいているモチベーションになったんだろうなあと思います。
皆様方は星野監督でしょうが、私にとっては「仙一」であり、原監督は、同級生の女子が黄色い声をあげていた「東海大相模の原クン」であります。
だから、明日はどちらにも勝たせてあげたい。
でも、やっぱり、東北を背負ってここまで登りつめてきた楽天に優勝させてあげたい。
東京生まれで、東京育ち、昭和40年代に少年時代を過ごした私でさえも、そんなにムードに引き込んでしまう、それが今の楽天パワーなんじゃないかなあ。
そんなことを考えて、今夜は眠れないのであります。
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