このところ原稿書きに追われていたのが一段落したのもつかの間、おとといの晩から自宅の編集部屋に籠りっきりになって、ビデオの編集作業に追われています。
昼過ぎて少しだけ目処がついてきたので、余裕が出てきました。
今取りかかっているのが、過去20年間にパシナ倶楽部で撮影した映像を総集編として編集する作業で、山陽本線を走ったリバイバル特急「はと」、「しおじ」と、旧型国電の2作品です。
懐かしの山陽特急「はと」「しおじ」
「はと」は2000年8月に新大阪―博多間で、「しおじ」は2001年7月に下関―新大阪間でリバイバル運転された列車です。
「はと」は485系ボンネット、「しおじ」は583系で、どちらもグリーン車を組み込んだ長編成でしたから、今となっては夢のような世界です。
私は両方の列車共にビデオカメラを持って運転席で全区間の前面展望撮影をさせていただきましたが、前の日から水分も食事もほとんどとらずに準備して、朝から晩まで運転席で撮影しました。
若かったんですね。
「はと」は新大阪から博多まで約10時間。「しおじ」は下関から新大阪まで約8時間半の道のりをずっと撮り続けたのです。
山陽新幹線が岡山まで伸びたのは昭和47年(1972年)3月ですから、それまでは、西へ向かう人たちは、新大阪からこういった特急列車に乗り換えて、延々と旅をしたのですね。
ということで、パシナ倶楽部の懐かしの列車シリーズ「はと」「しおじ」はDVD2枚に特典映像が付いた3枚組。収録時間で言えば6時間半の大作です。
でも、お値段は税込で4200円という超お買い得版です。
いすみ鉄道売店でも取り扱いますので、ぜひご購入ください。
もう1タイトルは「懐かしの吊り掛けモーター音」。
宇部線、小野田線の本山支線に残っていたクモハ42と飯田線に残っていたクモハ12を収録しています。
クモハ42は関西急電の流れをくむ戦前の名車で、当時は本山支線というローカル線でトコトコと走っていましたが、私は、本線上を思いっきり高速で走らせて、そのモーター音を聞いてみたいと思い、JRに交渉して宇部から下関までの山陽本線を往復時速80キロで走行させてもらいました。
1996年の話です。
また、飯田線のクモハ12も同様に伊那松島区にお願いして、飯田―伊那松島間を走行させてもらって前面展望を撮影しました。
こちらは1997年のこと。
どちらもかなりお金を使いましたが、今考えて見ても、記録しておいてよかったなあと思います。
この「懐かしの吊り掛けモーター車」はクモハ42、クモハ12の他に、いくつかの私鉄も収録して、特典映像も入れると5時間になる大作です。
こちらもDVD3巻組の4200円。
どちらもボリュームたっぷりで、このゴールデンウィークにおすすめの鉄道映像作品です。
少量生産ですから、ふつうの本屋さんやCD屋さんでは手に入りません。
思い切って買った人だけが満足するのは、来た人だけが「良かったなあ。」と思ういすみ鉄道と同じ。
そりゃそうでしょう。同じ人間がプロデュースしているのですから。
私の自宅の倉庫の一角にある編集部屋。
それにしても汚いのはどうして。
会社のデスクも同じですから、これはルーズな性格ということです。
でも、ここにある機材だけでも軽く400万ぐらいお金がかかってますから、なかなか大変なのです。
皆さん、買ってくださいね。
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