千葉大付属中学の生徒さん達と

数日前、千葉大付属中学校へ行ってきました。
中学1年生の進路学習の講師としてのお役目です。
千葉大付属中といえば千葉県でも優秀な学校ですが、その生徒さんたちの進路学習の講師をお願いされまして、私のような者でよろしければとお引き受けした次第でございますが、1年生約170名の生徒さんみんなの目がなんとまあ輝いていたこと。
私の中学生時代の写真を見せて、その当時の総武線の写真を見せて、新幹線の運転士になりたかったけど挫折して、飛行機乗りになりたかったけど挫折して、でも、希望だけは捨てず、人生どの方向に行こうともチャンスが目の前に来た時にはすかさずキャッチできるように準備だけはしていたことや、成績やお金だけじゃなく、いろいろ価値をはかれるように自分の中にたくさんの物差しを持っておくことなど、いろいろお話をさせていただきました。
中学受験を勝ち抜いてきたこのぐらいの子供たちは、あまり価値観を測る物差しを持ち合わせていませんので、ともすれば、良い高校へ行って、良い大学へ行って、良い会社へ入ることが目的になりがちで、たぶん、彼らのお父さんお母さんもそういう動機が大きいと思うのですが、良い大学へ行くことは目的じゃなくて、大学で何を勉強するかが大切で、そのために、その大学を目指すわけだし、良い会社へ入ることが目的じゃなくて、その会社でどういう仕事をして、どれだけ活躍し、どれだけ社会に貢献できるかがその人の人生の価値なわけです。
管理職や社長になってみると気づきますが、良い会社に入りたいという人は、第1目標が会社へ入ることで、できるだけ高い給料をもらって、できるだけ良い生活をしたいと思っているのでしょうけど、中学生の段階から目指すべきことは、自分は何がやりたくて、その仕事を通じて社会でどれだけ活躍して、自分を自己実現できるように努力するかということが大切じゃないかと思うわけです。
私が彼らの年齢だった時は新幹線の運転士になりたかった。
新幹線の運転士になるためには、英語は必要ないと言われていたけど、京都へ行く外人さんが自分の列車に乗ってきたときにきちんと案内できなければいけないから、一生懸命英語を勉強して、加速度だとか停車距離などを計算しなければならないから数学や理科も一生懸命勉強して、結果として国鉄には入れなかったけど、気が付いたら航空会社で働いていたわけですから、どう転んでも良いように準備だけはしておく必要があるし、その力を使って自分が社会にどうやって貢献できるかが大切なのだと思います。
大学生の皆さん方もなかなか就職がなくて大変だと思いますが、自分がやりたいことを追及しているときには見えないものが、自分を必要としている社会や業界があることに気が付くと見えてくるものがあると思いますよ。
この世の中に必要でないものなんかないんですから。
国鉄時代から40年以上にわたってあれだけ邪魔者扱いされてきたいすみ鉄道のようなローカル線だって、必要ないという人はもういなくなってきましたよ。
みんなで一緒に目標に向かって頑張っていきましょう。

[:up:] みんなで笑顔の記念写真。すごい花束もいただきました。

[:up:] 先生方と記念写真。お呼びいただきましてありがとうございました。
この花束、ちょうどこの後病院へお見舞いに行く予定でしたので、持って行ったところ、病気の人が元気になってくれて、病棟中が大喜びになりました。子どもたちのパワーをたっぷり病院に届けることができたような気がします。
素晴らしい体験をさせていただきましてありがとうございました。