今、大多喜町に必要なこと。

先日、カプコンのイベントができなかったという私のブログに関して、大多喜町内在住の方から、「自分も同感です。これが本当なら町政はけしからん。このことは町長にも進言します。」というメールをいただきました。
その方は、同時に自分の意見を役場にもメールで送りましたと、役場に送ったメールの内容までコピーしていすみ鉄道に送ってきましたが、一つだけ気になる点は、匿名であること。
メールアドレスもホットメールだし、いくら良い意見を言ったとしても、匿名では物事は進まないのではないかと思います。
その方は、自分は若輩者だから・・・と書かれていましたが、今、大多喜町に必要なのは、この方のような若い人たちが、若い感性で、将来どうしていくべきなのかを考えて発言し、行動していくことだと思います。
町の重鎮たちは、そういう人が活躍できるような、匿名じゃなくても自分たちの意見が言えるような環境を作らないといけないと思います。
昔だったら、そういうことをすると自分たちの立場や既得権益が脅かされる状況に陥ったかもしれませんが、今はそういうことを言っているような時代ではありません。
若い人たちが匿名じゃなくてもモノを言える環境づくりが大事で、とくに都会から移住してきたような人たちは、今までの町の人たちとは違った物の見方ができる人たちですから、そういう人たちがモノを言える環境づくりは、もっともっと活発化しなければならないことだと思います。
俗にサイレントマジョリティーといわれますが、世の中、声を上げた人ばかりが自分の思うとおりになるのは良くありませんが、匿名ではいくら良い意見を言っても「フ~ン、そうなんだ。」で終わってしまう危険性が大きいですから、もったいないと思います。
町役場がこの方のメールに返事を出したかどうかわかりませんが、いすみ鉄道では匿名のメールは絶対に返事を出しませんので(匿名じゃなくてもいちいちお返事してませんから)、もし、返事をしていたとしたら、私は匿名のメールにきちんと返事を書いたその担当の方はまじめで誠意がある方だと思います。
ちなみに、このカプコンの件は冒頭にも書いてありますとおり、数年前の話ですから、今の担当者とは別人ですし、この件はやはり数年前に飯島町長の知るところなっていて、今、町では同じ轍を踏むことの無いように、いすみ鉄道を使った活性化策が一番有効だということで、12月に夷隅人車軌道百周年記念イベントを開催する準備をしています。
毎年開催しているお祭りと違って、夷隅人車軌道百周年記念イベントは今回が初めてのことですから、前例主義のお役所にとっては苦手な部類に入ると思いますが、いすみ鉄道を盛り立てるだけじゃなくて、町も活性化していかなくてはならないということに気づいて動き出しています。
実は、前回のブログで「何もしないでみすみす大きなチャンスを見逃してしまうことは罪です。」と申し上げたのは、町役場の担当者が、なぜ、上にあげようとしなかったのかということの理由を皆様方に考えていただきたかったからです。
それは何もその担当者本人が怠慢だとかいうことで済まされることではなくて、社会の構造というかシステムの中で、もしかしたら「上にあげても通らないこと」があって、その通らないことに時間を費やすのは徒労だということをわかっているから、結果としてつぶしてしまったかもしれないということです。
この場合、上というのは町長ではなくて、例えばイベントをやるためには予算が必要ですが、その予算が通らないような仕組みが存在するとしたら、その部分を変えていかない限り、今の日本の国政と同じように、自分たちに理解できないことと、やる必要がないことを同じと考えて、前に進まなくなる可能性があるのです。
まあ、これ以上言っても仕方ありませんが、そういう構造というか社会の構成に、若い人たちの意見がどんどん入っていくようなシステムを作り上げないと、せっかくのチャンスが台無しになってしまうのです。
カプコンの話よりもはるかに大きなチャンスが、今、大多喜町の目の前にぶら下がっているのですが、それすら気づかない人たちが町の中心にいて物事を決めているとしたら、とんでもない大問題なのです。
(今日は少しマイルドテイストでまとめてみました。)