5年ぶりの台湾

いすみ鉄道の社長になって3年。
パスポートも必要なくなって2010年から失効させていましたが、今回新しく取得して、思い切って休みを取って出かけました。
前回行ったのが確か2007年ですから、5年ぶりの台湾です。
今回久しぶりに訪ねてみて一番変わったところは、何を隠そうこの私自身。
空港からカバンを持ってホテルにたどり着くまでや、カメラバッグを持って移動するときなど、とにかくしんどい。
5年前は何も気にならなかったのに、この5年の間に、体力が落ちて老人化していたのに気づきました。

台湾という国はバリアフリー対策もほとんどされていませんから、駅や地下街、街中などいたるところで段差や階段ばかり。
鉄道車両も新型車両だというのに出入り口に段差がある始末。
まあ、台湾の人たちは皆さん人間ができていますから、お年寄りや車いすの人がいたら、周りにいる人たちがサッと手伝って済ませているのでしょう。
日本も昔確かそうだったのですが、行政が躍起になってバリアフリー化を進めた結果でしょうか、いつの間にか街中に段差が無くなって、ガラガラと旅行鞄を引っ張って歩くときなどでも便利になりましたが、一緒に助け合いや思いやりも消えてしまったのでしょうか。
身障者が一人で何でもできるようになった。
ということと、一人で何でもしなければならない、とは違うと思うのですが。

そんな台湾で見かけたこの表示。
地下のプラットホームから1回の出口までの階段の段数が書いてある。
そして、その横には消費カロリーも。
がんばって登ればこれだけカロリーを消費しますよ。
って教えてくれる。
少し登るとまた書いてある。
エスカレーターも完備していない駅でも、こんなことが書かれていれば、何となくなごみますね。
どうやら便利になることだけが幸せになることではないようです。
日本人が忘れてしまったことが、やっぱり台湾にはまだ残っていることを気づかされました。