昨日、森田知事と話したこと。

昨日17日、森田健作知事がいすみ鉄道にご来訪され、総元駅から国吉駅までの約30分間、いすみ鉄道のキハ52にご乗車されました。
その時に、知事とお話しさせていただいた内容です。
1:ローカル線は癒される。
(知事の言葉)
いすみ鉄道のようなローカル線は心が癒される。
こういうのんびりとしたところを大切にしなければならない。
特に、この車両(キハ52)のような昭和を感じる車両で、団塊の世代の方々は昔を思い出して懐かしい鉄道の旅ができるし、若い人にも他では味わえない良い旅を味わっていただける。
昭和っていうのは今、とても良い。
どんどんやっていかなければ。
何もしなければそれで終わりなのだから。
(私)
昭和というのは、40代、50代以上の人たちには懐かしいけれど、若い人たちにはとても新鮮に感じるところがあると思う。そして、親子で同じ話を共有できるのが昭和であるので、昭和の鉄道の旅は、各年代に楽しんでいただける。
この昭和の汽車旅をテーマに、今後も充実させていきたい。
2:おたく心がなければだめ。
(知事・皆の前で私を指して)
この社長はね、鉄道好きでおたくなんですよ。
だからうまくいくんだ。
こういう車両を走らせたら、お客さんがどれだけ喜ぶか、お客さんの気持ちがわかる。
そういう人がやっているから、沿線に観光客の皆さんが来てくれるんだ。
そして、沿線にお客さんが増えるから地域が活性化する。
お客さんの気持ちがわかるのがおたくだから、そこが大切なんだ。
(私)
おたくではない! と反論しようと思いましたが、きっと他の人から見たらそう見えるでしょうし、知事は私のことを最高にほめてくれていましたから、「ありがとうございます。」と申し上げました。(笑)
3:夢は、人から笑われなければだめ。
(知事)
夢というのは、人が聞いたら笑うぐらいじゃなければだめ。
笑われるような夢じゃなければだめなんだ。
だから、社長がやっていることがうまくいくんだ。
私が就任した時、いすみ鉄道はお荷物でどうしたらよいか、皆で悩んでいた。
でも、今、社長が夢を持って頑張ってくれたから、今のいすみ鉄道は千葉県の宝物と言えるようになった。
どうしてよいかわからないときでも、絶対にあきらめてはいけないんだ。
私は、知事からこの話を聞いた時、経営の勉強をしていた時のことを思い出しました。
新商品やビジネス戦略会議で、みんなが「良いね、それは行ける。」という意見が出たらその商品や戦略はやめた方が良い。
会議の席上で、みんなが「そんなのやめた方が良い。」と反対するような内容だったら、その商品や戦略は成功する。
新しいことを始めるときはそういうものだ、と経営の先生が書かれていました。
私が航空会社を辞めていすみ鉄道に行こうと思った時に、ほとんどすべての人が、「やめちゃもったいないよ。」「いすみ鉄道はどうせ潰れるよ。」と反対意見でした。
つまり、人から笑われる状態だったのです。
だから、私は思い切って退路を断っていすみ鉄道に飛び込んだ。
それを知事は「夢」とおっしゃってくれたと思います。
信念を持って前へ突き進む。
これしかありませんね。
知事に背中を押していただきました。
よ~し、キハをもう1両買うぞ!
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