由利高原鉄道利用促進シンポジウム

昨日、秋田県の鳥海山のふもとの町、矢島で由利高原鉄道利用促進シンポジウムが開かれました。
私は日程が厳しかったのですが、何とか参加したいと思い、日帰りで出かけてきました。
由利高原鉄道「鳥海山ろく線」は秋田県の南部、羽越線の羽後本荘から分岐する路線で、旧国鉄矢島線を引き継いだ第3セクター鉄道。
特定地方交通線として廃止される運命にあった国鉄のローカル線を地元の熱意で第3セクターとして残したいすみ鉄道と同じ経緯の路線です。
シンポジウムが行われた会館には200名を超える皆さまが参加されていましたが、地元の住民に混じって秋田県の職員の方や他の地域で第3セクター鉄道を抱える自治体の方、青森県の職員の方など、たくさんの皆さま方が参加されていらっしゃいましたので、地元利用者ばかりでなく地域交通に関する行政の皆さま方の関心の高さを強く感じました。
何しろ豪雪地帯ですし、特に今年は大雪とあって、単に「バスで十分」などと言える地域ではないのですが、除雪の費用だけでも鉄道会社で1000万以上かかるわけですから、房総半島はありがたいなあと思いました。
会場にはパネリストとして3名の公募社長が、そして会場内に私とひたちなか海浜鉄道の吉田社長がいらっしゃいましたので、全国6人の公募社長のうち5名が秋田の矢島に集結したことになりますから、考えてみたらすごいことですね。
終了後、帰りの飛行機の時間がありましたので私は急いで帰ってきてしまいましたが、せっかくですからゆっくり懇親しても良かったかなあと、少しだけ後悔しています。

雪に埋もれた矢島駅

由利高原鉄道の列車「おばこ号」 ホームに見えるのはアテンダントさん。民芸衣装に身を包む本格派です。車内ではお客様に一人一人に声をかけて沿線の案内などをされていました。

シンポジウムのパネルディスカッション。
左から 交通環境整備ネットワーク 代表理事 佐藤信之先生
由利高原鉄道 春田社長
国交省東北運輸局 岸谷鉄道部長
山形鉄道 野村社長
秋田内陸縦貫鉄道 酒井社長
公募社長は皆異業種出身ですから話も面白いですよ。