新商品のご案内

いすみ鉄道の7月の新商品はコレ!
そう、冷凍ミカン。
わあ、懐かしい、と歓声を上げるそこのあなた。
間違いなく昭和のお方ですね。
子供のころ、両国から急行「そと房」に乗るときに、お約束で買ってもらったのが冷凍ミカン。
当時の列車には冷房などなかったから、暑い夏の汽車旅にはこの冷凍ミカンが本当にありがたかった。
カチカチに凍っているので、すぐには食べることができず、列車の窓辺に置いて、風を当ててみたり、おでこやほっぺにくっつけて、食べる前に、まずその冷たさを十分に味わった。
房総東線の急行「そと房」では、両国で買った冷凍ミカンが食べごろになるのはちょうど大網あたり。
土気を通過して、下り坂に差し掛かって列車の速度が上がるころ、両親から「もう食べていいよ」と言われた。
その心は、「土気出てから!」 そう、「とけでてから」なのでございます。

いすみ鉄道で仕入れた冷凍ミカンは、山口県の周防(すおう)の大粒みかん。
始発駅大原の売店で販売しておりますが、そういう状況ですから、多分と言うか、必ずと言うか、大原で買っても、いすみ鉄道の車内では、終点に着くまでには召し上がることは不可能かと思います。
11時12分発の急行2号にご乗車前にお求めいただき、その車内でおでこにあてたり、ほっぺにあてたりしながら、冷たさを楽しんでいただき、大多喜について、お城や町中を散策するときも、この冷凍ミカンを首筋にあてれば熱中症知らず。
そして、13時45分発の急行3号でお帰りになる際に、その車内でちょうど食べごろになるタイムスケジュールでいかがでしょうか。
ちょうどシャーベット状になった冷凍ミカンは、ふた房も食べれば、後頭部が痛くなること間違いなしです。
ただし、くれぐれもお願いしたいのは、冷凍ミカンは冷房が効いた窓が開かない車両では絶対に食べないこと。
昭和から30年近くたって、生活環境が変わっておりますので、当時の味を楽しむのは、やっぱり、当時の列車でなければ、その良さは分からないのであります。
1袋4個入り 500円
限定仕入れ商品ですので品切れの際はご容赦ください。