大糸線時代のキハ52-125

月日が経つのは早いものと言いますが、私が大糸線の前面展望撮影をしたのが2004年11月。
つい昨日のことのようですが、もう6年も経っているのですね。
当時の大糸線は去年までのようなフィーバーはまったくなく、ひっそりとしていて、運転士さんも「時々カメラを持った人が来るよ」と言われる程度でした。
キハ52の車体のカラーは越美北線時代からの白にグリーン。
国鉄色の3両に塗り分けられる前のお話です。

私は列車を記録することをコンセプトに、どのようにしたら一番わかりやすいかを考えて、始発から終着までの前面展望なら、時刻表上の所要時間をそのままに列車を丸ごと記録できると考え、もう20年近く、全国の列車をただひたすら記録し続けてきていますが、特にローカル線は「ひっそりとしている」のが本来の姿だと思っていますので、大糸線のキハ52も、大騒ぎになるはるか以前に撮影し、記録したのです。


撮影のための乗車日は2004年11月16日。
糸魚川の駅で発車を待つのはキハ52-125。
そう、いすみ鉄道にやってきたのと同じ車両です。

お客さんは2~3人といったところでしょうか。
ガラガラのキハ52単行列車が糸魚川と南小谷を往復するDVDです。
こういうのって不思議な縁とでもいうのでしょうかね。
JR西日本から2両のうちの1両ということでキハ52-125を勧められたときには、自分が撮影した車両だということをすっかり忘れていましたが、何のめぐりあわせか、6年の歳月を経ていすみ鉄道へやってきてくれたのです。
そして、キハ52ファンの皆様は、私以上にこの車両に対する思い出がいっぱいあって、きっと思い出そのものが、その人の人生になっているんでしょうね。
鉄道って、単なる移動手段では終わらないんですよ。やっぱ。
パシナコレクション240:紅葉の大糸線 4200円
大糸線時代のキハ52-125の走行を記録する貴重な映像です。