さよならキハ181

JR西日本の特急「はまかぜ」が新型車両に置き換わり、キハ181系気動車の活躍が終わりました。
特急「はまかぜ」は大阪から播但線経由で山陰を結ぶ特急列車として長年親しまれている列車ですが、国鉄時代からの伝統の特急型ディーゼルカーのキハ181系がついにその活躍に終止符を打たれ、定期列車から引退しました。
キハ181型は昭和50年ごろまで東北本線、奥羽本線の特急「つばさ」に活躍していましたから関東でもご記憶の方がいらっしゃると思いますが、曲面ガラスを使ったその正面のデザインは昭和40年代の鉄道少年たちを魅了しました。

[:up:]姫路駅の播但線ホームで発車を待つ「はまかぜ」。国鉄時代から続いたこの地表ホームもすでに高架化されて過去のシーンです。姫路といえば「駅そば」も有名ですが。
私もこの形式が大好きで、パシナ倶楽部の前面展望DVDで、「はまかぜ」のみならず、「まつかぜ」「おき」「いそかぜ」「やくも」などの山陰特急や、四国の「南風」「しおかぜ」など、1990年代の終わりから、ビデオカメラを持って運転席に乗り込んでは、子供の頃に憧れたディーゼル特急の走行を記録してきました。運転席でカメラを回し続けた時間は100時間を超えますから、おそらく日本で一番、このキハ181に乗ったカメラマンかもしれません。
そんなキハ181系ともいよいよお別れ。
こういう特急用の車両は最短でも3両編成だし、使い方が限定されますから、ローカル線への転用は難しいですね。
キハ181を両運改造して真ん中にドアを付けていすみ鉄道で走らせようか、など考えても実現しそうにありませんから、皆様も「もしかしていすみ鉄道がJR西日本からキハ181を買うかもしれない」などという淡い期待を抱かないようにお願いします。
私のDVDの中では昔の余部鉄橋を渡るキハ181「はまかぜ」がいつまでも元気で走っていますよ。
http://www.pacina.co.jp/item/266.html
ついでにもう一つ言えば、この「はまかぜ」ではなく「浜風」と漢字で書く準急列車が昭和30年代に海水浴臨時で房総半島に走っていたんですよ。
今度来るキハ52はその時代の流れをくむ車両なんです。
キハ52の入線を皆様どうぞお楽しみに。