台湾国鉄の旅 その3

台湾南部の都市、高雄から坊寮を経て太平洋側の台東まで、旧型客車に揺られての旅。
坊寮では数時間時間があったため、ここで昼飯です。

駅弁の具には肉が多く使われていますが、ここでは魚があるということで、購入したのがこれ。
大きなサーモンの輪切りが野菜と共にドーンと載っかっていました。


台湾国鉄には当時まだこのような旧型客車が残っていて、(今でもあるのかなあ)
1970年代後半から1980年代前半の日本の国鉄のような雰囲気がありました。
どうです。これぞまさに昭和の車両といった感じでしょう。
旧型客車の旅といっても、私は撮影のために先頭の機関車に乗っていますから、もちろん車内で駅弁を食べることはできません。
駅のホームでこういった車両たちを見ながら腹ごしらえをした後、午後の列車に乗車して台東に向かいます。
坊寮から台東に向かう区間は、台湾南部の山越えをするところで、急勾配とトンネルが連続する難所。
ディーゼル機関車がエンジンを唸らせて走ります。

台湾のディーゼル機関車は、日本のDD51などと異なり、電気式と呼ばれるタイプで、車体に搭載した発電機をディーゼルエンジンで回して、できた電気で動力モーターを駆動させるもので、どちらかというと発電機を持った電気機関車と言えるものですが、そのために、加速のタイミングとエンジンの咆哮がズレテいて、感覚がおかしくなった印象が残っています。

長い峠を越えて太平洋側に出たシーンがこれ。
しばらく急峻で風光明媚な海岸線を走ると、この列車の終着駅、台東に到着しました。

※ 坊寮の坊は本来「木へん」ですが、変換できないので「坊」と表記しました。