鉄道会社ですからお盆の期間中も通常業務。
観光のお客様がたくさんいらっしゃいますので、社長といえども売上UPのために奮闘を余儀なくされます。
ただ、お墓参りは前から「なんとなく」気になっていたので、お盆の期間中、午前中にササッと済ませました。
もっとも「ササッと」と言っても私が住んでいるのが佐倉市のユーカリが丘。
お墓があるのが池袋。
午後からいすみ鉄道の売店に向かうのですから、大旅行です。
東京生まれで東京育ちの私にとっては、お墓といっても鬼太郎に出てくるような不気味な存在ではなく、ビルの真ん中にあるところなのですが、それでも東京ドームが何個か入る大きな霊園で、久しぶりに訪ねてみると、道に迷ってしまいます。
何とかたどり着いて「ああ、ここだ、ここだ」と、掃除をして、お線香をあげて、はい、おしまい。
嘉永何年などと、お墓の裏には江戸時代の日付が書いてあったりするので、あまり長くはいたくありません。
ここは父方のお墓ですが、19歳の時に勝浦のおばあちゃんが亡くなって、納骨の時に中がチラリと見えたけれど、奥に骨壷がたくさん入っているのが見えて、「すげー!」って思った記憶が鮮明に残っていますから、私としてはここに入りたいとは思いません。
ただ、昔は「墓参り」なんて興味がなかったけど、不思議なもので、ある程度の年齢になってくると、自然とお墓に足が向く時があります。
今回もそうでしたが、何だか知らないけれど、気になって仕方なくなると、お彼岸とかお盆とかとは関係なく、ふらりと出掛ける場所になりました。
お墓の前で手を合わせていると、ご先祖様がいろいろとアドバイスしてくれるような錯覚にとらわれるときがあります。
今、こうして自分が生きているのは、太古の昔から生命が脈々と続いてきてくれたからでありますから、時どきそのご先祖様のご苦労に感謝して、こうして手を合わせなければいけないと素直に思う年齢になったのだと思います。
ずっと気になっていたお墓参りに出かけて、もちろん墓前でいすみ鉄道の報告も済ませましたので、少しだけ胸が軽くなった気がしました。
昔の人でしたらご存じだと思いますが、うちのお墓があるのはTVドラマの「Gメン75」や「水漏れコースケ」などの舞台になったところ。
お墓の入口では、今でも都電が警笛を鳴らして通り過ぎていくシーンを見て、ここだけは昔から変わらないなあ、と大都会にふるさとを感じた瞬間でした。
皆さまもお墓参りしてますよね?
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