電車の中で缶詰めになる恐怖

昨日は京浜東北線と山手線が運転できなくなる事態が発生しました。

夜間作業で電気を止めていて、作業終了から復帰するときの手順が間違っていたとかで始発からトラブっていたようですが、何とか電気が通ったので運転を再開したところでまた停電したらしい。
ということは当然電車には乗客が乗っているはずで、その乗客を乗せたまま駅間で立ち往生したために、朝に通勤時間帯にもかかわらず電車の中にたくさんの乗客が1時間以上缶詰めになってしまったと報道されていました。
結局、駅間で乗客を降ろして駅まで誘導して歩いてもらったようですが、何が怖いって電車の中で缶詰めになるほど怖いものはありません。

特に朝の通勤電車でしょ。
満員で、座ることもできなければトイレにも行けない。
私のようなナイーブな性格の人間は、そういう時に限ってお腹が痛くなったりする。
トイレに行けない! どうしよう。
そう思っただけで、それまで何でもなかったのに、急に心臓がバクバクしてなんだかお腹が痛くなる。
だからそういう状況は絶対に避けなければなりません。

実は、私は電車は好きですけど満員電車は大嫌い。
なぜならば身動き取れない中で、お腹が痛くなったらどうしようか。
そんな思いは絶対にしたくないから、学校を出て仕事を始めた時も学習塾にしました。
ふつうのサラリーマンのように朝の満員電車で会社に通うことなど絶対にしたくない。
学習塾ならば午後からの出勤ですからね。

航空会社に入った時も、当時は皆さん営業とか予約とか、タウン事務所の仕事を希望するわけで、まぁ、丸の内とか日比谷とか虎ノ門とか、そういうところに通いたがるわけです。
でも、東京生まれで東京育ちということもあると思いますが、私はそういう大都会の真ん中に毎日通うのは辟易していましたから、迷わず空港を選びました。
空港なら通勤コースも反対だから電車も比較的すいているし、なんたって大地震が来ても広々としているから絶対に大丈夫。
もちろん飛行機が好きで現場が好きだから、365日交代制のシフト勤務にも全く抵抗がありませんでした。

ということで、京浜東北線の通勤電車の中で乗客が缶詰になったというニュースを聞いただけで、若いころの自分を思い出してお腹が痛くなったのです。

当時の山手線などの電車は国電と呼ばれていました。
通勤国電でしたが、それをもじって「痛勤酷電」と呼ばれていましたね。

「労働者諸君、本日もお勤めご苦労様です。」

という寅さんのセリフが身に染みるのであります。

なものですから、今日はYAHOOニュースを書きました。
最近の電車事情で私が一番恐ろしいと思っているのが停電による駅間での停車。
電車ですから電気が止まったら動かないのです。

昔、まだ都電が幅を利かせていたころ、下町の運河にダルマ船と呼ばれる船がたくさんいました。
土砂などを搭載して運ぶ船なんですが、動力を持っていないのです。
ポンポン船と呼ばれた船に引っ張られて進んでいましたが、なぜダルマ船と呼ばれていたか。
その理由は引っ張られるだけですから、まるでダルマと同じで「手も足も出ない」。
自分じゃ動けないからです。

現代の電車も同じで、電気が止まっちまったらどうしようもない。
手も足もでませんからダルマ電車ですね。

つまり今の電車というのは製造時のコストダウンと軽量化のために余計なものが付いていない。
その余計なものというのは停電時のバッテリーや補助動力などのことですが、だから停電しちまったらわずかながらに補助的な車内灯が点く程度で、もちろんエアコンも止まるし、わずか数百メートル先に駅があったとしても、そこまでたどり着くことができないのです。

例えばエレベーターも缶詰の恐怖がありますが、エレベーターだって停電や地震発生時には基本的には最寄りの階に停止するんです。でも、電車は電気が切れたらその場所から動けないんです。

ということで、電気が切れることはおそらく想定外といいますか、「まぁ、大丈夫でしょう。」ということで、通勤電車から新幹線まで、今の電車のほとんどは予備電源装置を搭載していませんから、考えてみたら怖いですよね。
時々ニュースになってますけど、新幹線も駅間に停車して電気が切れて空調が止まり、車内が蒸し風呂状態になっていることがありますが、省エネ軽量の環境にやさしい電車と言われていますが、人には優しくないんですよ。

そして、電車の設計者は想定外と思っているかもしれませんが、乗車中に電気が切れることは私にとっては想定内でありますから、私は若いころに東京を捨てて、千葉の田舎で人生を送ってきたのであります。

でも、最近では乗客にやさしい会社もでてきてるんですよ。
京王線の新型電車には停電しても最寄り駅まで自走できるだけの予備電源やバッテリーが搭載されているものもでてきてますからね。
要は会社がサービスというものをどう考えているかということではないでしょうか。

ということで、昨日の混乱は記憶に新しいところでございますが、私は本日都内の電車に乗ってお仕事をしたのでありますが、ただ今新幹線に乗って静岡へ戻る途中であります。

というのも、私は電車の中に閉じ込められるのが恐怖心でいっぱいなのですが、世の中には電車の中に閉じ込められたいという人たちもいらっしゃいまして、「夜の19時半から翌日の朝の9時過ぎまで、電車の中に閉じ込めるぞ。」と言ったら、たくさんの人たちが「そういう列車に乗ってみたい。」とお申し出いただきましたので、いったいどういう人たちが自分から好き好んで電車の中に閉じ込められたいのだろうかと大いなる興味を抱きましたので、その皆様方のお顔を拝見しに静岡に向かっているのであります。

ただ今18:50。
そろそろ皆様集合のお時間ですね。

どうぞどうぞ、一晩缶詰めになる体験をお楽しみください。
あっ、一応車両には空調用の電源が付いていますし、トイレもありますから、その点では安心であります。

▼本日のYAHOOニュースはこちらです。どうぞご一読ください。

電車の運休時の乗客への対応について(鳥塚亮) – エキスパート – Yahoo!ニュース