肥薩おれんじ鐵道の観光列車「おれんじ食堂」が本日JR九州の指宿枕崎線に乗り入れ、鹿児島中央ー山川間を走行しました。
指宿枕崎線は私がもう何年も前からサポートしている路線ですが、なぜ私がサポートするかというと、その理由は沿線の風光明媚はもちろんですが、指宿枕崎線の場合、地元の住民、地域行政、そして鹿児島県庁が一体となって、地域輸送はもちろんなのですが、それ以外にも観光輸送で盛り上げようと、皆さん一生懸命活動されていらっしゃるからです。
そんな中で、今日はその指宿枕崎線に肥薩おれんじ鉄道の観光列車「おれんじ食堂」が初入線するとあって乗車してきました。
全国的にJRの赤字路線対策が課題となっていますが、そういう地域って、一般論ですが、今まで地元のJR路線に対して無関心だったところがほとんどだと思います。
ところが、第3セクターじゃなくてJR沿線にもかかわらず、以前から一生懸命活性化の活動をしてきている地域もあります。
指宿枕崎線もその一つで、沿線住民や地域の行政の皆様方がマイレール意識を持って、自分たちの地元の鉄道を盛り上げる活動をしてきています。
私は、そういう鉄道は残すべきだと考えていますから、地域の皆様方の熱意に応援してきています。
今回、鹿児島県の交通政策部署のリーダーシップで、肥薩おれんじ鉄道の観光列車「おれんじ食堂」を何とか指宿枕崎線に走らせようという企画が実現しました。
JR九州と肥薩おれんじ鉄道、それぞれの立場的にはこういう企画はなかなか実現しないと思いますが、県がイニシアチブをとれば実現できるわけで、鹿児島県の交通に対する熱意を感じます。
この点に関しては他の県も見習ってほしいですね。
ということで、本日のおれんじ食堂です。


ちびっ子たちがカメラを向ける光景は微笑ましいですね。


お料理が素晴らしいのはもちろんなのですが、今回驚いたのは沿線の駅で地元の皆様方がこうして手作りで歓迎してくれることでした。
ドアも開かない駅での停車なんですが、こうして応援していただくと感激ですね。

撮り鉄さんたちも沿線で待ち構えていましたよ。
彼らのお目当てはこれです。

JRの観光列車「いぶたま」との交換シーン。
おれんじ食堂といぶたまが並ぶなんてレアですからね。



山川駅では列車の到着に合わせて地元山川高校の生徒さんたちがおもてなしです。
高校生たちの手作り感満載のおもてなしは感動ものですよ。

山川駅には肥薩おれんじ鉄道の中村社長さんもお出迎えされていました。
この列車は団体貸し切り扱いで、旅行商品として発売されました。
その旅行商品の企画をたてられたのがこの方です。

南国交通というバス会社の万福さん。
縁起の良い名前でしょう。
この万福さん、実は筋金入りの鉄で、おれんじ食堂という列車と観光バスを合わせた旅行商品を作られました。
私も山川駅からバス連絡で枕崎へ向かいます。


その枕崎で待っていたのはこの方。
中原水産の中原社長さんです。
中原さんは水産会社の社長ですが、鰹節のお出汁の専門家で、おいしい出汁を世界に広める活動をされていらっしゃいます。
このツアーでも鰹節の歴史や、鹿児島県が鰹節のシェアで全国75%を占めることなどをお話ししてくださいました。

ところがこの中原さんは水産会社の社長でありながら、「お出汁車掌」として指宿枕崎線を盛り上げる活動をされています。
団体客が来ると、駅でこんなパフォーマンスをしてくれています。

その甲斐あってか、本日の指宿枕崎線の列車は、枕崎を出る時からこんな感じの乗り具合でした。
2両編成の列車のボックスがすべて埋まり、ドアわきの座席も埋まっています。
これで指宿枕崎線が黒字になるわけではありませんが、ここまで利用客が増えてきているというのもまぎれもない事実で、それが中原さんのような地域住民の方々や、地元の高校生、地元の行政、そして県庁が一体となって頑張っている姿は、鉄道運賃収入だけではなくて、地域経済に与える影響を考えると、少しずつではありますが、いい形になってきているという思いを持ったのであります。
他社の車両をJR路線に乗り入れるということは、私も只見線で経験ありますが、並大抵の努力では実現できないものです。
今回の乗り入れに関して、ご尽力いただきました関係者の皆様方に感謝申し上げます。
本日お世話になりました皆様、ありがとうございました。
(つづく)
最近のコメント