今日は都内で打ち合わせ。
相手はこの方

皆さん、ご存じですか?
高橋竜さんです。
高橋さんは国鉄の香りという商品を企画製造していて、これがまた「う~ん」とうなってしまうほど、なるほどな~なのであります。
高橋さんは3種類の香りを作っていて、ハンドクリームとか石鹸、フレグランスなどを商品化しているのですが、皆さん、国鉄時代のあの匂い、覚えてますか?
・国鉄の香り
103系電車に乗った時のあの独特な匂い。
寝台車でも同じような匂いがしましたね。
もともとは車両の消毒の匂いだと思いますが、懐かしいのです。
・旧型国電の香り
これはなかなか若い人にはご理解いただけないと思いますが、木の内装、床などに塗られていたニスや油の匂いです。
確かに確かに、この匂いだ!
・線路の石の香り
線路の石の焼ける匂いってわかります?
あの独特な匂いを再現しています。

ブランド名は「COQTEZ」。
これで国鉄と読むのです。
なかなかおしゃれでしょう?
でもって今日の打ち合わせは、もう一つ新商品を作るとかで、そのテスティングと言いますか、「これ、いかがでしょうか?」という話。
うん、いいですねえ。
あともう一工夫と言ったところでした。
私としては、都電の匂いとか、飛行機の機内の匂いとか、地下鉄丸ノ内線の匂いとか、そういうのも良いなあと思います。
地下鉄丸ノ内線って、独特な匂いがトンネル内からするのです。
板橋に住んでいた私はなかなか丸ノ内線に乗る機会はなかったのですが、池袋駅東口のキンカ堂の前に通風口があって、そこから出てくる空気の匂いを嗅ぐのが好きでした。
何だか独特な匂いがしていたのです。
都電は滝野川を走る路線に木の床の6000系が残っていて、同じ木の床の電車でも旧型国電とは匂いが違うのです。
うまく表現できませんけど、ちょっとツンと来るような。
これって使っている油が国鉄とは違っていたのだと思います。
でもね、例えばレモンの匂いとか、対象物があるものの匂いの再現ってのは意外とできるのだそうですが、春の香りとか、さわやかな夏の高原の香りとか、対象物が無いような、いわゆるイメージ的な匂いというのは再現するのがとても難しいらしく、何度も試作をしているようです。
とはいえ、あくまでもフレグランスですから、そのものの匂いからは少し商品として成り立つように工夫されていて、でも、やっぱりこういう商品があるということは、人生が豊かになるのだと私は思います。
ということで、高橋さんとは鉄道の未来について語り合って、あっという間に時間が過ぎてしまいまして、時間が足りないね、ということで、また来週会って打ち合わせすることになりました。
お仕事の話ではありますが、楽しい時間をありがとうございました。
国鉄の香りシリーズはこちらから。
決して安くないこうした商品が、それでも結構売れているようですから、やっぱり、尖った商品を作ることイコールブランドなんだと改めて感じた次第であります。
COQTEZ Shop Official Online Store
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