鉄道ジャーナル誌が休刊すると発表されました。
やはり来たか
そう思いましたが、残念ですね。

以前に書店の店員さんとお話をしていた時に、「とりあえず3誌買う」というお客様が多いんですよと言われていました。
とりあえず3誌とは、鉄道ファン、鉄道ジャーナル、鉄道ピクトリアルです。
とりあえず毎月3誌買う。
ときどき、それぞれ3冊買うという方もいらっしゃるようで、各誌3冊ってどういうこと?
と思うでしょう。
1冊目は読むためのもの、もう1冊は完全保存用で手あかもつけずページもめくらない。
ではもう1冊はというと、読むための1冊の予備だそうで、つまり、読んでいる本が傷んだりするでしょう。その時のためのもの、らしい。
らしいというのは、直接お客様から聞いたわけではないからですが、3誌を3冊、毎月買うとなれば、これはありがたいお客様ですよね。
というような会話をしたのがかれこれ20年以上前ですから、それから世の中は急速にネットの時代に変化していきましたので、多分もうそういう人はいないのでしょうね。
雑誌だけじゃなくて書籍そのものが売れなくなっている。
その結果として鉄道ジャーナル誌も白旗を挙げたということなのでしょう。
どのような商売もそうですが、やはり時代と共に提供する商品が少しずつ変化しているのも事実ですから、鉄道雑誌と言えども、50年前と同じやり方で、同じ商品を提供していたのでは時代の流れに飲み込まれてしまうのだと思います。
つまりローカル鉄道と同じですね。
今までのやり方でお客様がいなくなったら、やり方を変えてお客様を探さなければなりません。
人口減少で通勤通学客がいなくなったら、観光列車を走らせてお客様を外から連れて来る。
こういうことをしなければ、当然商売は成り立ちません。
でも、ひとつだけ残念なのは、鉄道ジャーナルにはそういう時代の変化に合わせてお客様に対して提供する商品を変えていこうという姿勢が感じられませんでした。
ということだと思います。
私は小学生のころから鉄道ジャーナルを読んでいましたからね。
列車のルポルタージュがおもしろかったんですが、最近ではJRが列車内での取材や撮影を嫌う傾向があって、つまり一般のお客様へのインタビューや写真撮影は禁止するということで、そういうジャーナリズム的なものを排除する姿勢に出て来ていましたから、できなかったんでしょうね。
でも、ジャーナリズムということであれば、こういうところにチャレンジをしてほしかったなあと、私は思います。
とりあえず、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
2023年6月の雪月花の只見線乗り入れの際に特集を組んでいただいたことは記憶に新しいですが、あの号は我が家では永久保存版になっています。
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