盛夏の Value for Money

静岡へ戻りました。
お盆の帰省のピークでしょうか。
東京駅は激混みで、新幹線も激混みです。

こういう時期の旅行は、私は昔からグリーン車と決めていまして、まぁ、空いてれば普通車でもいいんですが基本は指定席。
でも、指定席とはいえ、乗せきれなくてあふれた自由席のお客様が指定席になだれ込んでくる状況になることは避けたいものですし、東海道新幹線の場合、特に「こだま」は逆に自由席よりも指定席の方が車両数が少ないので混んでいる傾向があって、たぶん自由席は座れると思うのですが、だからといって暑いホームに30分近く並ぶのも嫌なものですから、どうしてもグリーン車を「ポチッ」としてしまうのであります。

でもって、激混みの改札口を抜けてホームに上がって列車の中に入ると、快適なわけです。

普通車はごった返していますが、3000円でこれならば、まぁ、いわゆる「Value for Money」だなあ、と思うわけです。

ところが、ところがですよ。

今日は困ったのであります。

赤ん坊や子供が騒ぐのならこれは別に大したことではありません。
私も子育てをしてきました。それも5人も。
だから、その過程ではたくさんの皆様方にご迷惑をおかけしたのも事実ですし、誰もが好き好んで子供を連れて旅行している人ばかりではなく、実家へ帰るために仕方なく乗っている人もいるでしょうからね。
だから、小さな子供が騒ぐのは皆さん通ってきた道ですから、別にとやかく言うことではないのです。

では、何が困ったかというと、私のすぐ後ろの座席にカップルがいまして、私は12D席でしたが、そのカップルは13CD席ね。
これだけ空いているのに、なぜこんなに近くなの?
と思うほど、他に客は周りにはいないのです。
だから、その二人の会話が聞こえてくるのですよ。

で、男の方は年はどう見ても60過ぎ。
つまり私と同じぐらい。
お連れの女性の方は30代後半ぐらいのいわゆる飲み屋のお姉さん的人。
ホステスさんといった方がいのかなあ。
それが結構大きな声でお話をされていて、ていうか、静かに話しているのかもしれないけれど、空いているグリーン車だから結構聞こえてくるわけです。
で、たぶん前の座席に私が座っていることには気づいていない。
60オヤジと飲み屋のお姉さんとの会話など聞きたくはないですよ。
聞きたくはないのですが、聞こえてくるのであります。

「あら、今日のお洋服素敵ねえ。ダンディーよ」
「もう、うれしいわあ。この時期に旅行に行けるなんて。」
「ありがとうございます。」
「今日はどこへ連れて行ってくれるの?」
「修善寺?」
「どんなホテル?」
「楽しみだわあ。」

うるせえ馬鹿野郎! 状態です。

乗っているのは「ひかり号」。それも静岡ひかり。
すなわち、三島、静岡、浜松に停車するのです。

「あぁ、温泉特急に乗ってしまった!」

いつもはビジネス特急なのですが、こういう時期は温泉特急なのでしょう。

別にうらやましいわけじゃないですよ。
そしてお耳がダンボになっているわけでもありません。
静かな車内でお話してるから、聞こえてくるのです。
同じぐらいの年齢のおっさんが、飲み屋のお姉さんを連れているからと言って、「いいなあ」とも思いません。
第一私は飲み屋のお姉さんを口説く趣味はありません。
ただ、なんというか、そういう場所に居合わせたくないのであります。

かといって、居眠りしてしまうと静岡で降り損ねる可能性大。
ということでカタイアイスをちびちび食べながら、「雰囲気悪いなあ」と思っていたのですが、ちょうどアイスを食べ終わったものですから、私はおもむろに立ち上がって、デッキのゴミ箱に空のカップを捨てに行ったのです。

そしたらお2人さん静かになりまして、アナウンスが「まもなく三島です」と言ったらそそくさと降りていきました。

お二人様、どうぞお幸せに。

というわけで、本日の私は帰省のピークにもかかわらず、実に快適に静岡に戻ってきたのであります。

だから、「盛夏のValue for Money」

でもって、帰ってきて冷蔵庫の中に食べるものが何もないのでスーパーに行ったらこうでした。

そうなのです。
南海トラフがヤバいと言ってるのですから、そりゃこうなりますよね。

私は一人暮らしで何とかなりますから良いんですけど、今頃修善寺辺りはどうなっているのかなあ。
局地的な地震が起きていないかしら。
と、ちょっと気になったりして。

同年代のおっさん、頑張れ!

俺も頑張ろう!

飲み屋のねーちゃんじゃないよ!(爆)