昨日の南海トラフ地震臨時情報を受けて、今朝一番で緊急会議を招集しました。
大井川鐵道は静岡県の真ん中にありますから、こういう時のために以前から対策は立てていますが、それは地震が発生した時の緊急時対策で、「地震が来るかもしれないぞ」という時の対策ではありませんので、今朝、会社としての方針を決めました。
その内容は次の通りです。
【直近一週間における対応】
・注意運転を実施する(特段の速度制限は行わない) ⇒東海道新幹線は一部区間で徐行運転を行っているようですが、大井川鐵道はもともと運転速度が低く、異常時に緊急停車できることから、速度制限は行わない。
・本社鉄道部の社員は、連休、お盆期間中であっても交代で出勤を行う ⇒ちょうど3連休からお盆の期間に入りますが、本社の鉄道部社員(課長級以上)は異常時対応、緊急対応ができるように交代制で本社に待機すること。
・現場ごとに、地震発生時のお客様避難誘導手順・経路の再確認を行う (列車内、駅、ロコ・売店、トーマス会場等) ⇒大井川鐵道の本社がある新金谷駅地域は津波の危険範囲ではありません。 沿線も同様です。 しかしながら、お客様のほとんどが観光客で地域に不慣れなことから、地震が発生した際の避難誘導に関して、もう一度各職場ごとに再確認をすること。
・避難所、津波浸水等地域の確認を行う ⇒上記と同様にハザードマップを再確認し、避難場所等を再確認すること。
という決定をし、各職場へ伝達しました。
ということで、本日の大井川鐵道です。
通常通り運転しています。
本日も朝からたくさんのお客様で賑わいました。
それにしても東海道新幹線の徐行運転は実に早く対応してますね。
さすがだと思います。
ただし、こういう時って働いている職員の皆様方って大変だと思います。
何しろこういうときはいつもと違うことをやらなければならないのですが、鉄道マンはいつもと違うことをやるのが実に苦手な人たちですからね。
そんな中でも皆さんきちんとお仕事をされていて、本当にすごいなと思います。
でもね、もっとすごいのは自然の力。
東海道新幹線が徐行対応しているのは愛知県の三河安城から静岡県の三島までです。
なぜなら南海トラフで地震が発生した場合に影響を受けるのがその区間だから。
だけど、実際には三島以東の小田原-新横浜間で震度5弱が発生するのですからね。
自然の力というのは恐ろしいのです。
昨日も書きましたが、こういうことはヒヤリハットなのです。
だから、私たちがどう対応するかが求められていると私は考えます。
こういう時はどうするかというと、臆病になってはいけません。
考えられる対策をきちんと整理して、できる対策は全部取って、そして平常心で日常生活を送ることだと思います。
地元静岡では今朝からホームセンターに行列ができて、水などが品不足になっているようですが、いろいろな情報に左右されることなく平常心でいつも通りの生活を送ることが大切だと思います。
なぜなら、想定外のところで、地震はいつ起きるかわかりませんし、気づかないうちん台風もやってきていますからね。
大井川鐵道では実際に地震が発生した時の対応策も今日の会議で再確認しておりますが、その話は長くなりますのでここではよしておきましょう。
会社の規模こそ違いますが、どの会社でも皆さんきちんと対策を立てていますので、どうぞ安心してご利用ください。
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