昔から「袖すり合うも多生の縁」と言われています。
この言葉の意味の不思議なことは「多少の縁」ではなくて「多生の縁」ということです。
どういうことかというと、「多生」というのは「何度も生まれ変わっている」ということですから、着物の袖がすり合うほど近くにいる人というのは、前世からのご縁で、今も出会っているということなのです。
別に私は運命論者でもなければ宗教論者でもありません。
ただ、64年も生きていると、その間にはいろいろなことがあって、あとで考えてみても「不思議だなあ」というご縁というのがあることに気が付くからでありまして、中学3年生の時に夜行列車に乗って会いに行った宮古で走っていた蒸気機関車が、今、大井川鐵道で走っていて、私はその大井川鐵道のお仕事を任されるようになるなんてことは、去年の今頃には考えられないことでしたから、これもまた理屈では説明できない不思議なご縁なのです。
でもって、私は「チャンスは前髪しかない。」つまり、通り過ぎてしまったらもう捕まえることはできないという信念がありますから、この不思議なご縁をしっかりと捕まえて前進することを決めたのでありますが、その決め手は何かというと、「このご縁は偶然じゃない」と判断したからなのです。
世の中には不思議だなあと思う「偶然」というのがあります。
そういうことは、その時には気が付かなくて、たいていは後になってから「あれ? そういえば」って何かの拍子にふと気が付くんですよ。
仕事上の取引相手といろいろなところで何度も「偶然」に一緒になったりして、それで意気投合して何か大きなプロジェクトを始めるとか、そして、それが意外にうまく進んだりして。
つまりトントン拍子というのでしょうが、そういうことって実際にありますし、結婚を決意するほどの男女の出会いなんてのもそんなものじゃないでしょうか。
さて、何かの話で「偶然は3度続くと必然である」ということを聞いたことがあります。
特にきれいな女性と出会うはずのない街角で出会うなんてことがあると思います。
「あっ、こんにちは」
ところが、しばらくするとその同じ女性と今度は別の場所で出会う。
「あれ? またお会いしましたね。」
こんなことが3回も続くと、「何かご縁でも」という気持ちになりますから、相手の女性も「そうですね。」となって、すかさずお誘いすればコーヒーぐらいは一緒に飲んでくれるかもしれません。
というのは3流のナンパ師のテクニックでしょうけど、人生には不思議なことが時々あるもので、私はそういう時は「これは前に進むべきだ、という神の思し召しだ」と考えることにしていますから、迷わず前に進むのであります。
でもね、いい歳こいたおじさんの皆様には敢えてご忠告申し上げます。
あのね、皆様のようなおっさんたちに綺麗なお姉さんが「あら、偶然ね。」と近づいてくるとしたら、それは偶然ではなくて、北朝鮮のスパイか、あるいは奥様から依頼された浮気調査の美人局に決まってますからつまりは「必然」なのでありまして、鼻の下伸ばしてついて行っちゃあだめですぜ。
後でとんでもないことになりますから。
そんなおいしい話はありませんので、お互いに気を付けましょう。
ていうか、人生にはときどき不思議なことが起きるというのも事実ですし、そういう時は何らかの目に見えないBIG BROTHER的な大きな意思が働いているということも事実でしょうから、後先顧みずに捕まえてみるというのも、あなたの人生をおもしろくするかもしれませんよ。
責任は取れませんが、そういう偶然が目の前に現れたら人生おもしろくしたいものですね。
さてさて、市振駅の応援団の和泉さんが七夕の飾りつけの写真をFacebookページでUPしてくれています。
七夕は7月7日ですが、地域によっては旧暦ですから8月7日ですか。
織姫と牽牛が一年に一度出会うというこのお祭りはロマンチックですよね。
もともと中国に2000年以上前から伝わるお話のようです。
今はどうか知りませんが、私が子供の頃は七夕の時は良いお天気で晴れて天の川が見えたら2人は出会えるけれど、雨が降ったら出会えません。つまり、1年に一度のデートのチャンスが雨が降ると「出会えません」ということに、私はどうも違和感を持っていました。
なぜなら、そんな「偶然」に左右されるような理不尽な話はないわけで、せっかく1年待ったのにお会いすることができないなんてひどい話ではないですか。まして、地上から見れば雲に覆われていたとしても、一度空の上に上がってしまえばいつでも晴れているのですから、地上の理屈は空の上には通じないのです。
そんなこんなで私はどうもこの「七夕」のお祭りが好きではなかったなあ、というのを毎年思い出すのですが、でもまあ、地方に住んでみると七夕というのが7月と旧盆の8月にやるところがあるということを知りまして、「だとすれば2か月連続でデートできるじゃん!」と、物事は前向きに考えるようにしているのであります。
夏季特別便の雪月花も運行が始まったようで、市振駅まで延長運転しているようです。
8月11日には観光急行の夜行列車も走るようですから、市振駅が賑やかになったらよいですね。
応援団の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様、えちごトキめき鉄道は夏の書入れ時に入っていますから、ぜひぜひよろしくお願いいたします。
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