おはようございました。

高校生の頃、北海道をリュックサックを背負って旅していた時の夜行列車の朝でした。

「皆様、おはようございました。列車は只今定刻に○○を発車いたしました。」

というアナウンスが流れました。

「えっ? おはようございました?  過去形?」

そう思って聞き間違えたのではないかと自分の耳を疑いました。

目的地の駅に到着して市場へ行きました。
まだ観光客などであふれかえる前の、地元の市場としてにぎわっていた時代です。

お店のお婆さんとお客のお婆さんの会話。

「あぁ、どうも。おはようございました。」

ん? やっぱ言ったよな。

その後、いろいろな場面でこの過去形の挨拶を耳にするようになりました。

挨拶だけではありません。

電話に出るときにも
「もしもし、○○でした。」

これも過去形。

お店で注文を受けるウエイトレスさんも。
「コーヒーとサンドイッチでよろしかったでしょうか?」

注文した品物を受け取るときも
「こちらでよろしかったでしょうか?」

なんか全部過去形です。

そして私もその後なんとなく、朝の挨拶は「おはようございました。」

ちなみに夜は「お晩でした。」
連絡船に乗る手前は「お晩です。」
北海道に上陸すると「お晩でした。」

それが聞きたくて、当時の私は純子を探し何度もに渡道していました。

でも、最近は周囲に妙齢の女性が多いので、夜の挨拶は言わないことにしています。(爆)

ということで、「おはようございました。」

今日から6日間の出張なので、いろいろと準備をしなければと思いつつ、昨夜は9時頃に寝落ちしてしまったようで、ハッと気が付いて目が覚めたら日が変わっていました。

完全にブログをUPするタイミングを逸してしまったのです。

「あ~あ、遅刻しちゃった。」

って感じ。

で、どうせ遅れたんなら朝でいいか。
そう思って、そのまま寝てしまいました。

全国2万人の読者の皆様方には遅くなりまして申し訳ございませんでした。

中には急病でそのままあの世に行ってしまったと、温かなご心配をいただいていらっしゃる方もいらっしゃると思います。
年齢が年齢ですのでご心配をおかけして申し訳ございませんでした。

でも、寝落ちしたおかげで久しぶりの休肝日となり、さわやかな朝を迎えております。

ということで、おとといの台湾の話。

台湾に興味がない方からすれば「何言ってるんだ?」というお話ですが、台湾をよく知っている方から見ると、「本当にその通りだ。」というご意見をたくさんいただきました。

そう、本当にそうなんです。
ちがうという方はどうぞ行ってみてください。

おもしろい発見がたくさんありますから。

実は台湾は今週末6月9日が鉄路節と言って鉄道記念日なのです。

詳細は避けますが、台湾の鉄道は日本によってその多くが建設されました。
だから、軌間も1067ミリ。
車両の長さも20mが基本という、ほぼほぼ日本と同じ。

私はもう20年も前からカメラを持って運転席に乗り込んで台湾の鉄道を記録しておりますが、機関車が引く列車だと、出発の時は「開通オーライ!」。走り出すと運転士さんは後ろを振り返って「後部オーライ!」

最初に聞いた時は耳を疑いましたよ。
「今、なんて言った?」

だって、「こうぶオーライ!」なんて、何十年ぶりに聞いた?
って感じでしたから。


▲長い客車を引いて屏東を出る列車。(2005年)


▲ディーゼル機関車の運転席です。
運転士用の時刻表は日本とほぼ同じです。


▲ドキッとしたのがコレ。
「この機関車、事故でもあったの?」
そう質問したら、「お守りと一緒ですよ。」

国鉄は日本の鉄道のシステムをそのまま踏襲して運行されているのです。
だから初めて行った人でも懐かしいのです。

で、今週末の台湾鉄路節の話。

私の友人の山下美幸さんが昨日台北を訪ねて鉄路節の準備をしているところの写真を撮ってきてくれました。

台北駅の広場にはお祭りに出店する鉄道会社のブースが並んでいます。
台湾の鉄道と姉妹鉄道締結をしている日本の鉄道会社各社が出店しています。

JR東日本、西武、東武などの大手はもちろんですが、伊豆箱根鉄道、近江鉄道、山陰の一畑電車、天竜浜名湖鉄道、肥薩おれんじ鉄道、そして銚子電鉄もあります。

皆さん、コロナが明けて今までできなかったことをしっかりと始めているのです。

このイベントでは駅弁祭り(便当節)も行われて、各社さんともレシピを台湾で再現して駅弁を販売したりしますので、たくさんの人でにぎわいますが、これを見るためだけに日本から台湾を訪れるファンもたくさんいるのです。

実はえちごトキめき鉄道も当然ご招待されたのですが、今週末は雪月花の只見線乗り入れという大きな行事があるために参加を断念させていただきました。

先月私が台湾国鉄を表敬訪問したのは、今年の鉄路節にお声をおかけいただきながらも、参加することができないために、きちんとご挨拶をしなければと思ったからです。

日本では最近、虚礼廃止と言ってなんでも簡略化することが善しとされていますが、それはあくまでも日本だけの常識であって、中国系の皆様との関係はきちんとした礼儀が大切なのです。

ということで、この週末に台湾を訪問される皆様はぜひ鉄路節と弁当節の写真をアップしてください。
行くことができない身としては、どれだけ賑わっているのかが気になるのであります。