明日から直江津うみまちアート2023 開催

今週はお盆休みの方が多かったので、あっという間だったと思います。

台風の大雨で東海道新幹線が止まり、大変な思いをされた方もいらっしゃると思いますが、お疲れさまでした。

私は12日の夜行列車に対応して13日の朝まで会社ですごし、13日は明けで1日ボーっとして、14日は急行「立山」の富山乗り入れでしたから、あっという間と言うか、長い勤務と言うか、とりあえず金曜日にたどり着いたという感じです。

そして明日は長野県小谷村で大糸線ファンミーティング。
その後、愛知県へ移動して明後日は西尾市でローカル線のサミットに対応します。

全国鉄道サミット in 西尾

西尾市には名鉄の西蒲(にしがま)線というローカル鉄道が走っていて、なかなか厳しい経営を強いられています。
名鉄ですからバス会社も運営していますので、多分、本当は鉄道をやめてバスにしたい路線なのかなあと思いますが、名鉄という会社は昔、岐阜市内の路面電車を含むローカル路線を一気にたくさん廃止した経緯があります。
その結果どうなったかというと、まぁ大変な状況になりまして、廃止された地域の皆様方は「鉄道があったらなあ」という思いをしていらっしゃるのです。

つまり、鉄道が廃止になったらどうなるかという経験をしているわけで、そういう経験を経て西蒲線沿線の皆さんは、何とか廃止にならないように地域でも頑張らなければということで、10年も前から応援団を結成して応援活動をしているのです。

ローカル鉄道の利用が低迷しているときに、「俺には関係ないよ。」と知らん顔をする地域が多いのですが、鉄道会社としては知らん顔する地域に対しては「それなりの」対応をしますが、応援団を作ったりして一生懸命活動してくれている地域に対しては、逆に知らん顔できないものなのです。

何しろ地域密着型ビジネスですからね。

ということで、西蒲線の沿線の応援団の皆様方というのは、私の前職時代からいすみ鉄道応援団と交流を持っていて、一緒に地域を盛り上げましょうと努力をされているのですが、最近ではそこに只見線応援団の皆様が加わり、鹿児島県の指宿枕崎線の応援団の皆さんも参加し始めました。

▼今回のイベントでは鉄道グッズの販売だけでもこれだけの会社の応援団の皆様方がやってくるのです。▼

④鉄道グッズ販売について
【開催日時】2023年8月20日(日)9:00〜16:00
【会 場】鉄道イベント「鉄研」会場(西尾市立西尾小学校 体育館 特設会場)
【内 容】(6月14日現在の予定)
いすみ鉄道応援団(千葉県)、銚子電気鉄道株式会社(千葉県)、天竜浜名湖鉄道株式会社(静岡県)、遠州鉄道株式会社(静岡県)、養老鉄道株式会社(岐阜県)、名鉄広見線活性化協議会(岐阜県)、南九州鉄道プロジェクト(鹿児島県)、サンショップ(大阪府)、名古屋臨海高速鉄道株式会社(愛知県)、中郷おもてなし会(新潟県:えちごトキめき鉄道応援団)、旧名鉄美濃駅保存会(岐阜県)、由利鉄応援団(秋田県)他(順不同)

すごいでしょう。

その中に太字で書きましたけど、気が付きますか?
中郷おもてなし会の皆様方が、えちごトキめき鉄道応援団として参加していただけるのです。

中郷おもてなし会というのは、皆様ご存じのスイッチバックの二本木駅で雪月花のおもてなしや、サトマルームという喫茶室を運営していたり、あるいは今度9月16日に開催される「二本木鉄道まつり」を主催してくれたりと、トキめき鉄道開業以来様々な活動を継続的に続けていただいている皆様方です。

最近では二本木駅だけでなく、関山や市振の皆様方などもそれぞれの駅でおもてなし活動をしてくれていて、今までなかった「えちごトキめき鉄道応援団」を結成し、今回、応援団として愛知県西尾市で開催されるサミットに参加してくれることになりました。

このイベントは、基本的にはローカル鉄道の応援団のイベントですから、鉄道会社側である私は参加するのは控えようと思っていたのですが、二本木の皆様方がトキめき鉄道の商品を持って愛知県西尾市まで出かけてくれることになりましたので、私も顔つなぎをさせていただこうということで参加することにしたものです。

何しろ二本木のおもてなし会の皆様方にとっては初めての遠征イベントです。
他の鉄道の応援団の皆様方の事も知りません。
けっこう不安な面もあると思いますので、私が一緒に行って、全国のローカル鉄道の応援団の皆様方にご紹介をして、今後の活動のプラスにしていただこうと思うのです。

各地で活躍する応援団の皆様方は、基本的には鉄道マニアじゃない人がほとんどですから、どこにどういう鉄道があって、どのような活動をしているかなどということは知りません。そういう皆様方が横のつながりを持って情報交換をして、お互いに頑張りましょうというのがこのサミットの目的ですから、その橋渡しをするのも私の仕事だと考えています。

ということで、なんだかんだと忙しく動き回っておりますが、そんな中、直江津では明日から「なおえつ うみ まち アート2023」が始まります。

アートって何だろうか?

そう思われる方も多いと思いますが、実はこのイベントは低予算の中で手作り感覚で地元の皆さんが手分けして準備して開催するもので、うちの会社も実行委員会に入っていますが、話を聞いていると単なるイベントではなくて、総合的な仕掛けがしてあることに気が付きました。

ふつう、田舎のイベントは、まず予算ありきで、行政からお金が出ることが前提の所が多いのですが、うみまちアートも最初は予算が出たんです。
でも、コロナのごたごたでなくなっちゃった。
で、やめるのかなあと思ってたら、今年もやると言うじゃないですか。

そして町中が熱く燃えていると。

フェーン現象じゃないですよ。

予算ありきじゃなくて、予算が無くても自分たちでやるんだというのが私は気に入りまして、このあいだからチラチラ書かせていただいているのですが、私も地域の一員でありますので、では自分にできることで何か盛り上げることはできないかということで、本日は久しぶりにYAHOOニュースを書いたのであります。

「鉄道の町直江津」をどう盛り上げるか。地域イベント、「なおえつ うみ まち アート2023」開催
▲こちらです。

明日8月19日から9月10日まで、主として土日を中心に開催されるロングイベントです。イベントのWEBサイトはニュースの中にリンクがありますが、かなり作り込んでいて意気込みを感じます。

「そんなことやってどうするのよ? 活性化になんかならないでしょ?」

そういう意見の人もいらっしゃるとは思いますが、私は地域が団結して前に進もうとする姿勢をきちんと評価するべきだと思います。

直江津の人たちが気が付いていないのは「直江津のネームバリュー」です。
直江津という地名は全国区だということを知っていただく必要があると私は思いますので、私なりの方法で直江津を全国にお知らせすることが、地域密着型の企業の使命だと思いますし、地元の皆様方に仲間に入れていただいている恩義でもあります。

何しろ上杉謙信という方は「義」の人でありますから、よそ者の私としても、仲間として受け入れていただいている地域の皆様方に対して、きちんとご恩に報いなければならないと思うのであります。

明日、明後日は直江津だけでなく、春日山でも上越謙信公祭が開催されます。

第98回謙信公祭(にいがた観光ナビ)

こちらも4年ぶりの本格開催とあって盛り上がっていますので、皆様ぜひお越しください。
観光急行の乗客諸君も、電車に乗っているばかりじゃなくて、たまには駅に降りて歩いてみましょう。