


今日は雪月花が走り始めて7周年を迎えました。
えちごトキめき鉄道は北陸新幹線の開業に伴い、それまでの信越本線と北陸本線の新潟県内の区間を、県と沿線市が引き受けた第3セクター鉄道です。
こういう鉄道を並行在来線といいますが、長野、富山、石川県と違い、新潟県内の並行在来線は県庁所在地を通りません。
県庁所在地を通らないということは、地域輸送だけでは経営が成り立たないということは開業前から分かっていましたので、新潟県が「この路線は観光で行こう」ということで、開業当初にリゾート列車として雪月花を作ってくれました。
でも、県とJRのOBの人たちで観光列車ができるのでしょうか?
私はトキめき鉄道が開業した時に、当時の嶋津社長さんから観光列車をやると聞いて、「ちょっと早すぎるんじゃないでしょうか?」と申し上げたことを思い出します。
開業の翌年にはもう走り始めたのですからね。
まずは、通常の列車をきちんと走らせることが先でしょう。
そう思いました。
ところが、新潟県の方も開業ということで力が入っていたのでしょう。
県から、どう考えても公務員とは思えないような発想をする人材を送り込んできてくれて、つまり、民間会社でも十分に通じるような優秀な人材ですが、その人が中心となって、雪月花要員として採用されたプロパー社員たちが、多分ですけど、血の出るような苦労を重ねて、雪月花を立ち上げて、サービスをここまで磨き上げてきた。
私は嶋津社長の後を引き継いで4年前からかかわらせていただいておりますが、2019年の段階ではすでに完成形に近づいていたのですから、私が言うのも何ですが、雪月花のサービスチームとそれを支える社内の体制というのは、なかなかどうして、素晴らしいのであります。
ということで、本日はその雪月花がめでたく7周年を迎えることができまして、常連のお客様はもちろんですが、台湾からのお客様、そして、昨夜の宇喜世の能楽の団体の皆様方を合わせて、往復で60名様以上のお客様に本日もご利用いただいたのであります。

二本木駅ではおもてなしの地元の皆様方も大人気でした。


直江津駅でも糸魚川駅でも駅長さんがお出迎えとお見送りをしてくれました。
2号車は昨夜の能楽の見学をしていただいたロータリークラブの皆様方ですが、中心になって動いていただいた方が制限解除のTシャツを着ている朱孝さん。
朱さんにはもう一つミッションがありました。

観光急行は昨日今日とクモハ413の方にもヘッドマークを取り付けて走っていましたが、急行4号が直江津駅に到着後、このヘッドマークを外して、朱さんに贈呈式を行いました。




朱さんは私の大学の後輩なんですが、トキめき鉄道を応援してくれていて、クラウドファンディングでヘッドマークをリターン品としてご協力いただいたのです。
急行4号到着時に、取り付けていたヘッドマークを外して、贈呈式を行いましたが、見てください、この笑顔。
60歳のおじさんがいい笑顔しているでしょう。
100万弗の笑顔です。
記念すべき日に雪月花の団体貸切をしてくれるし、ヘッドマークは入札してくれるし、ありがたやありがたやです。
ということで、今まで取り付けていた小型のヘッドマークの運用は終了し、当分の間、大型のマークのみということになります。

その大型のヘッドマークですが、今日は「祝! 雪月花7周年」として運転いたしました。
このヘッドマークがゴールデンウィーク中は「立山」で走ります。
皆様、チャンスですよ。
ぜひ。
お待ちいたしております。
本日は皆さまありがとうございました。
昨日今日と、朝から晩までよく働きましたので、明日はお休みします。
あさってからは九州へ出張です。
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