国鉄形観光急行の455が検査で運休中のため、今日は通常のディーゼルカーを使用した急行列車が走りました。
人呼んで「代走急行」。
代走とは本来使用するはずの車両が故障したりして急遽使用不能になった場合に、別の車両で運転することで、古くは新幹線開業前の東海道本線の特急「こだま」が知られていますが、最近ではJR北海道の石北本線を走るキハ183系特急が車両故障のため急遽キハ40で走るなんてこともあると聞いております。
でも、観光急行ですから別に地元の人の利用者がそれほどいるわけではなく(皆無ではありませんよ)、特急列車のような都市間輸送という需要もありません。
では、なぜ今日代走させたかと言うと「のどぐろ」なんです。
能生漁港で水揚げされるカニが1~2月が禁漁で、去年はその間カニの代わりに「のどぐろ」を釜飯にしてお出ししたのですが、それが大好評だったんです。
で、今年は455が検査なのでのどぐろ釜飯もお休み。
「え~、今年はないんですか?」とのお声を各方面からいただきました。
ところが、今年はのどぐろが不漁ということもあり、「無理だろうなア」と思っていたんですが、釜飯を担当していただいている能生駅前の汐路さんが、「1回で良かったら何とかやりますよ。」言っていただいたものですから、本日、いつものディーゼルカーを使用して観光急行の代走となったのです。
言うなれば「のどぐろ代走」ですね。
ということでホームへ行ったら子鉄が居た。
子鉄に「のどぐろ乗るのか?」と聞いたら、「ぼくは後ろの車両です。」と言ってジャンパーの前を開けて出発進行のTシャツを着てるところを見せて指差称呼のポーズ。
本日の代走急行は2両編成で1両目がのどぐろ釜飯コース、2両目が座席指定お弁当コースで、子鉄は2両目ということです。
1両目はテーブル付き。
2両目はテーブル無し。
122形は同じ形式でも内装が異なっているんです。
スタッフに見送られて直江津を発車。
よく見るとヘッドマークと急行表示がついています。
これ、若手フタッフのアイデアです。
私は何も指示していませんけど、きちんとそういうことができる会社になってきました。
能生駅ではいつものように運転停車。
運輸部長がファミリーでお出迎えです。
このおじさん、夏の間は駅のホームで笹寿司を売っている人ですが、笹寿司屋さんのおじさんじゃありませんよ。
トキめき鉄道の運輸部長さん。
運転関係を統括する一番偉い人ですから、そこんとこお間違えの無いように。
能生にお住まいの方ですが、こうしてファミリーでいつも能生駅に来てくれているんです。
トキ鉄って、そういう会社なんです。
さて、能生駅でお目当てののどぐろ釜飯を積み込みました。
オリジナルの掛け紙もいい感じです。
「いただきま~す。」
ほら、みそ汁までのどぐろのアラ汁ですよ。
東京からわざわざ乗りに来てくれた親子鉄のお2人。
JR東日本のフリーパスのおかげですねと、切符を見せてくれました。
ということで、本日は代走急行が走りました。
クハ455ですが、検査の方は無事に終了し、構内試運転も終了しています。
来週はクラウドファンディングでご支援していただいた皆様方へ、試乗していただく撮影会。
そして、18日から運転再開となります。
そうそう、のどぐろは今年は不漁のようでしたが、4月8日に私がご案内する「ぶらり途中下車の旅」、通称「ぶら鳥」で、能生のカニづくしコースを開催します。
今年は桜が早く咲きそうですが、能生駅構内の桜の撮影と合わせて、途中下車してカニづくしをお楽しみいただける大人の旅です。
まもなく募集開始となりますので、どうぞお楽しみにお待ちください。
本日ご乗車いただきました皆様、ありがとうございました。
沿線で撮影してくれた皆様も、貴重な写真を撮れたことと思います。
来年も観光急行は検査ですので、またやりますよ。
1年後ですけどね。
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