お客さん、終点だよ!

おととい、友人との集まりが銀座でありまして、私は東京駅に20時に到着する北陸新幹線「はくたか」に乗りました。

20時過ぎから飲み始めれば当然帰宅は深夜になるということで、新幹線の8号車ビジネス車両の中でネットに接続してブログを書きました。

終わったのが高崎を過ぎたあたり。
昼間、雪月花に御案内役として乗務して富山県の滑川を往復していますので、その疲れもあってか、多分大宮の手前ぐらいだったと思いますが、記憶がなくなりました。

たいていは上越妙高を出るとすぐに眠くなって、気が付くと高崎あたりなんですが、その時は高崎を過ぎてから大宮の手前辺りで記憶がなくなったのです。

つまり、あと30分というところですね。

まったく記憶がありません。

その時、耳元で声がしました。

「お客さん、終点ですよ!!」

その声で、ハッと我に返ると電車はすでに東京駅に到着していて、車内は誰もいません。

「あ~~~」

動転する私。

「お忘れ物ないようにお願いします。」
「すいません、すいません。」

荷物を持ってホームに降り立った瞬間にアナウンスが。

「21番線、降車終了。ドアを閉めてください。」

何てことだ!!

たいへんなご迷惑をおかけしてしまいました。

というのも、新幹線の東京駅は秒刻みなんです。

20番線から23番線の4つのホームがあるのですが、電車は4分おきに入ってきます。

例えば20番線に00分に到着すると、21番線に04分、22番線に08分、23番線に12分、そして20番線に16分。
つまり1つのホームに電車が入ってから、その同じホームに次の電車が入るまで16分しかないんです。

16分で次の電車が同じホームに到着するということは、基本的には00分に到着した電車は12分に出る。
発車した電車が2分で駅構内を抜けて、ポイントが切り替わり、2分で次の電車が入って来て停車してドアが開くという算段になっています。

ということは、折り返しまで12分しかない。

基本的には到着した電車の乗客の降車に2分、車内清掃に7分、清掃終了してドアを開けて乗車に2分の11分が1つのサイクルで、残り1分で発車のベルが鳴るのです。
終点だからのんびりしてても構わないというわけではないんですね。

そんな段取りになっているのを十分知っている私が、「お客様、終点ですよ!!」と言われてしまったわけで、おそらくそこまでに2分ほど余計に時間がかかったんだろうなあ。

そう思うと、今さらながら、とんでもないご迷惑をおかけしてしまったと思うのであります。

同じ列車のどこかに富山の氷見に住んでいる友人も乗っていたのですが、お料理屋さんに遅れてきた私に、「おかしいなあ、探したんだけど鳥さん降りてこないし・・・」

はい、私は寝過ごして、清掃のスタッフに起こされてしまったのであります。

あ~、恥ずかしい。

皆さんも、終点だからと言ってのんびりしていてはいけませんので、そこんとこ、よろしくお願いいたします。

久しぶりの会合。
おいしいお酒とおいしいお料理、ごちそうさまでした。

でも、東京駅で良かったなあ。
帰りの上越妙高で乗り過ごしたら、へたすりゃ富山か金沢ですからね。

そういえば、こんなCMがあったのを思い出しました。

https://www.youtube.com/watch?v=pgYKV-zcCXc