きょうはYAHOOニュースを書きました。
JR北海道が経営改革で赤字路線の切り捨てを開始している。
そう思われている方も多いと思いますが、私が知る限りは、JRは一生懸命やっているわけでして、ただ、地域がなかなか振り向いてくれない。
地域が振り向いてくれない理由は、「路線を存続させたかったらお金を出してください。」というアプローチが受け入れられないからで、「だったらバスで良いですよ。」というようなニュースが昨日も今日も聞こえてきています。
インフラというものは、それを上手に活用することで地域をどう利するかということが問われているわけですが、時代が変われば当然役割も変わる。役割が変われば当然使い方も変わる。そういう変化に対応していかなければ、鉄道ばかりでなく、町そのものも消えてなくなるのですが、そういう直接的な話をすると地域の人たちは「じゃあどうしろと言うんだ。」ということになるわけで、そういう状態は貧すれば鈍するということだと私は思います。
それよりも大切なのは、田舎の町にとって、外からどう見られているのかということを真剣に考えなければならないということで、都会の人たちに振り向いてもらって、いらしてもらって、買ってもらわなければ将来的に道が開けませんから、良いイメージが必要なのです。
例えば東京のある知識層の間では、コロナの時代に「都会の人間は来るな。」と鎖国キャンペーンをしていたところは、コロナが明けても「誰が行くもんか!」となっているわけで、事実として新幹線がストップしているにもかかわらず連休というのに飛行機が満席にならない。そういう場所も出てきているのですから、ネガティブなメッセージは避けなければならないのでありまして、ガタガタとお金の話で終始しているようなところは、決して都会人から見て行ってみたいと思うところではないのです。
そういう時に、北海道の標茶町の取り組みは、私はほほえましいイメージを与えるように思いますし、町民が一生懸命観光列車を支えるという活動に感謝して、激務の合間を縫ってJR北海道の島田社長が標茶町を訪れて、昭和の美女軍団に感謝の気持ちを表したということは、わたくし的には北海道新聞の釧路地方版に載った小さな記事で終わりにしたくはないと考えたのです。
この冬の大雪の合間にJR北海道の島田社長が訪ねた道東の小さな町。
▲本日書きましたYAHOOニュースはこちらのリンクから。
YAHOOニュースの一番最後に標茶町の佐藤町長さんが自ら観光列車をご紹介する動画が出てきますので、そちらも合わせてごらんください。
札幌から釧路まで5時間弱かかりますが、島田社長さんは2月18日(金)の晩に特急「おおぞら」で釧路に入り、2月19日に標茶町を訪問していますが、実は私も同じホテルに18日から宿泊する予定でおりました。
写真の昭和の美女軍団の方から「島田社長が来るんです。」と連絡をいただいておりましたが、仕事が入ってしまいまして、私が釧路に入ったのは翌19日。
島田社長とは以前に札幌の会議でご挨拶させていただいたことがありますが、今回はお帰りになられた後でお会いすることはかないませんでしたが、翌日20日は道東地域は暴風雪で、観光列車ばかりでなく一般の列車も全便運休。雪の中でお酒を飲んで帰って来ただけの旅となったのであります。
JRのような大きな会社の社長さんでも、応援してくれている地域を直接訪問し交流を深めるという活動をされていることは、私も見習わなければなりません。
それも土日を使って釧路駅前の5800円のビジネスホテルに泊まってですから、私としては爪の垢をいただきたいぐらいなのであります。
使用する予定のSLが故障したというにもかかわらず、今年の運行最終日である春分の日まで代替のディーゼル機関車できちんと走り通したというのも、地元の応援あってのことだと私は感じています。
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