トキめき鉄道の高田駅から徒歩わずか数分のところに百年以上前から続く老舗料亭の「宇喜世」さんがあります。
こちらに来てから4~5回ほどお邪魔させていただいたことがありますが、本日も打ち合わせでお邪魔いたしました。
今、経営者の大島さんという社長さんが、この料亭を何とか継続しようと奮闘されていまして、私もトキ鉄を今後50年は存続させるべく奮闘している身ですから、一緒にいろいろな仕掛けをしたいといういわゆる同志でありますが、今、NHKさんが密着でトキ鉄の取材に入られておりまして、ぜひこの料亭をお見せしたかったものですから、本日大島社長さんとの打ち合わせを取材していただきました。
どうです?
雰囲気あるでしょう。
百年料亭とは言われていますが、実際には140年は経っているとのこと。
140年って、人生2回分ですよ。
ちなみに日本で初めて鉄道が開業したのが明治5年。
今年は148年でございますから、つまりはほとんど鉄道の歴史と同じということなのです。
こんなお部屋で各種密会が行われていたんだろうなあ。
と、明治、大正、昭和に思いをはせることができるわけです。
でも、この部屋、一見普通のお部屋に見えますが、よく見ると前の座席の後ろの柱に何か見えませんか?
そう、達磨さんと花の絵が描かれています。
なんでこんなところに?
大島社長さんによると、当時、長期逗留していた画家が、滞在料金を払えなくなって、その代わりにこういう形で絵を描いたらしいとのこと。
なかなか粋じゃありませんか。
つまり、こういうことが現代の私たちに欠けている心の余裕のようなものを感じることができると思うのです。
探せばこの建物のあちらこちらにこういういらずら心が隠されているようで、案内されたNHKのカメラクルーの皆様方は、「百年料亭の企画で番組1本作れますね。」と興奮気味でした。
そして宇喜世さんのランチ。
ご予約不要で3000円程度でこれだけのごちそうをこういう老舗料亭でいただけるのですから、高田にいらしたらぜひお立ち寄りください。
線路乗りつぶしで鉄印集める旅の途中にお立ち寄りいただきたい場所ですね。
無粋な習性の鉄道ファンの皆様方には、こういう所で少しお勉強をしていただく大学のようなところでしょう。
あなたはいつ入学されますか?
本日取材を受けたNHKの番組は来週放送予定です。
決まりましたらまたお知らせいたしますので、皆様よろしくお願いいたします。
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