社長3日目終了。

9日の就任の時の記者会見を受けて「上越タウンジャーナル」さんが一問一答記事を書いてくださいました。

「トキ鉄を全国区に」鳥塚亮氏が新社長に就任 記者会見で方針など述べる

よろしければご一読ください。

今日は上越商工会議所の高橋会頭様に御挨拶いたしました。

ボチボチですが、こうして地域の皆様方に御挨拶をさせていただいておりますが、お会いしてお話をお聞きして気づくことがあります。
それは、鉄道に関して議論が成熟しているということです。

北陸新幹線ができるにあたって地域がそれまでのJR線を引き受けるという大きな負担を強いられました。
その時に、おそらくいろいろな意見が出されて、いろいろあったのでしょう。
そういうさまざまな議論を経たうえで、今があるということを感じます。
なぜ、そう感じるかというと、皆さん、きちんと鉄道を理解していらっしゃる。
突拍子もないことや変なことを言われる方は一人もいないんです。

上の「上越タウンジャーナル」のインタビュー記事も皆さん隅々まで読まれていて、共感をいただいたり、質問をされたり。イデオロギーじゃなくて、要望ではなくて、「どうしていこうか?」ということを一緒に考えてくださるのがとても印象に残ります。

上のインタビュー記事をお読みいただければお分かりいただけると思いますが、そういう地域の皆様方に向かって上下分離だとかMAASだとか、私はそういう話は一切しないことにしています。頭でわかったようなことを言っても、議論を尽くして今がある地域の皆様方にはうすっぺらに思われてしまいますから。

私は申し上げているのは「マイレール意識」。
「皆さん、一緒に参加してください。」ということです。

昔は「目的地へ行くために乗る」のが鉄道の利用の仕方でしたが、今は時代が変わりましたから、もっと他の利用の仕方を考えないと、不要なものになってしまいます。
そうならないように、どうやって利用できるかということに参加していただいて、一緒に楽しくやりましょう。そうすれば必ず未来は開けます。

そう申し上げております。

きっと、「変なこと言う人だなあ。」と思われているのでしょうが、鉄道というのは楽しいものなはずです。
小さいころから汽車に乗ってお出かけするのは楽しかったし、汽車が走っている町は楽しいじゃないですか。

せっかく今、先人たちが築き上げた鉄道が目の前にあるのですから、それを有効利用しましょう。
なぜなら、鉄道を大切にするということは地域の歴史を大切にすることであり、地域の歴史を大切にできないところには未来などないと私は思うからです。