明日から6月

明日から6月ですね。

5月があっという間に終わりました。
早かった。

皆さんはいかがですか?
5月は結構つらい日々が多かった気がするのですが、コロナですから当たり前か。
でも、つらいと時間が経過するのが遅く感じるものですが、5月は早かった。
頭の中がフル回転だったからかもしれませんね。
それとも年取ったかな。

年取ると、時間が過ぎるのがあっという間になるようで、縁側で日向ぼっこしているおばあちゃん。よくまあ長時間じっとしてられるなあと思いますが、ご本人にとっては一瞬だそうですから、時間の経過があっという間なのだと思います。

ということは6月も加速か・・・

東京の皆様、人出は戻って来ているのでしょうか?
田舎の方はしっかり戻って来ているように感じておりますが、都内の通勤電車とか、繁華街や百貨店など、東京にはここしばらく御縁がありませんのでどうなっているのか気になります。

さて、例の10万円のお話。
皆さんもう受け取りましたか?

我が家はどうなんだろう。
単身赴任のお父さんとしては正直申し上げて蚊帳の外の感が強いのですが、まあ、いいか。
カミさんがコントロールしていれば世界平和ですから。
「俺の10万円は?」
などとは口が裂けても言えません。

私は今までの人生、お金のことを考えない日がない毎日を過ごしてきました。
こんなに毎日お金のことを考えているのだから、多少お金に御縁をいただいても良いとは思うのですが、そこそこ生活して行かれるだけのお金以外には御縁がとんとありません。
というのも、子供が5人もいて大学まで出していればいくら稼いでも手元には残りませんから、つまり経済的には実に健全な経済環境でありまして、なぜならば経済というのは、「1円も入ってこないけど1円も使わない」のと、「100万円入って来て100万円使ってしまった」のとでは、手元にお金が残っていないという現象は同じでも、経済としては100万円入って100万円使ってしまった方が健全であるのです。
だから、私は一生懸命稼いで、稼いだ分を全部子育てに使ってしまったわけでありまして、つまりはこれは一種の投資なのであります。

なぜかというと、働けなくなったときに、子供たちが「お父さんのおかげで僕たちはこんなに立派になりました。」と感謝の気持ちで毎月一人5万円ずつお金を出してくれれば月25万円になるわけで、厚生年金もすでに受給資格がありますから、カミさんと2人で月に40万円以上の生活ができるわけでありまして、毎月25万円の金利を頂こうと思ったら数億円の預金がなければもらえませんから、そういう点で子育ては投資なのでありますが、そう思っているのは親の方だけで、子供たちは屁のカッパということも、自分の人生を振り返ってみると、そういうことなのであります。

でも、お金がないからといって、私はもらう理由がないお金はもらうべきではないと考えておりまして、つまり、国から10万円給付されることについては、もらう理由があるお金かどうかをよく考えなければなりません。

麻生大臣が金持ちには配りたくないってしきりに言っていて、それを真に受けた岸田さんが思いっきりハードル高くして不評を買ってしまいましたが、私は金持ちこそもらう理由はあると思います。
なぜなら、金持ちほど人よりも多く税金を払っている人たちだからで、そういう人は堂々ともらって良いと思っています。

では、自分は税金をたくさん払っているかというと、一応自分でも会社をやっておりますから「何でこんなに税金払わなければならないの?」とカミさんはいつもこぼしていますが、正直言って大して払っていません。サラリーマンの源泉徴収税額に比べれば払っていると思いますが、当然節税対策もしておりますので、お国から10万円を恵んでいただけるほどは多分払っていない。

だから、10万円は辞退するべきではないか。
そう考えてもみたのですが、私が10万円を辞退するという話をしたら、やっぱり家庭不和の原因になりかねませんから、そういうことも切り出せません。
じゃあ、どうするか?

つまりは、もらう理由ですね。

例えば、青い翼の飛行機会社は4月にサッサと従業員を4万人も自宅待機にしちゃって、国にしっかり持続化給付金を申請しているようですが、そういうことは国を代表するような会社がやるべきことではありません。かつては野武士の集団と言われたハングリー精神を持った会社でしたが、今は武道の精神も騎士道の精神も感じない。こういう立ち回りは、もらえる物なら何でももらおうという精神そのもののようで、なんだか吐き気を感じますが、でも、まあ、かの会社は日の丸航空さんに公金が注入されたのが面白くないですから、もらって当然と思っているのかもしれません。

では、私は10万円をもらう理由は何かと考えてみたのですが、はっ、と気がついた。

10万円は国のお金ですからね。
もらえるわけないんです。
一見気前よくばらまいているように見えますが、これは国民生活が継続できるようにという給付金でありますから、国民生活が継続できた人たちに、後々大きくのしかかってくる。つまり、返さなければいけないお金なのです。

どういう形で返すかはわかりませんよ。
年金がもらえなくなるか、福祉が切り捨てられるか、公共事業が中断するか、あるいは消費税が上がるのか。
でも、いずれにしてもあとで必ずつけが回ってくるお金なんです。

だったらもらっておくしかないんですね。
「私は辞退します。」などと言ったって、あとになって消費税が上がって、「私はあの時もらいませんでした。」なんてことは通じませんからね。
だから、もらっておくしかない。

たぶん、今年60になる私たちの世代の老後がかなり切りつめられることになるのでしょうね。

これが、私が10万円を辞退しないと決めた理由です。

でも、辞退しようがしまいが、単身赴任のお父さんの手元に来ることはありませんから、一緒なんですけどね。
あとで返していかなければならないことも含めて、一緒なんです。

世のお父さんたち。
奥方に向かって「俺の10万円は?」などと口が裂けても言ってはいけませんぜ。

こういう時に潔さを見せると亭主の株が上がるというもの。

武士はやせ我慢するのがこの国の伝統なのであります。

では皆さん、6月も頑張りましょう。