このところえちごトキめき鉄道の沿線の重鎮の皆様方に御挨拶に回っておりますが、今日も素敵な出会いがありました。
上越市の株式会社ジョーサンという会社の社長さんにお会いしました。
トキ鉄の取締役になっていただいている会社さんです。
アポを入れさせていただいて、お伺いすると社長さんと息子さんが待っていてくれました。
家族経営の会社のようですが、驚いたことがありました。
▲福田聖社長さん(左)と息子の健一さん(中央)
実は手に持っているのは今から6年ほど前にいすみ鉄道を取材していただいた雑誌のコピーです。
KKベストセラーズ「サムライ 人生の達人」
2014年巻頭特集 日本を元気にする達人たち
という企画で載せていただいたものですが、何が驚いたかというと、この株式会社ジョーサンの福田健一さんが、いすみ鉄道の大多喜駅に訪ねて来ていただいて、私を取材していただき、記事を書いてくれたその人なんです。
今は上越市に戻られて家業を継がれていらっしゃいますが、当時、KKベストセラーズでお仕事をされていらして、私の取材をしていただいたんです。
「あの時は自分のふるさとの信越本線が第3セクター鉄道に変わる直前で、地域がどうやって鉄道をやって行くのかとても興味があったんです。いすみ鉄道で地域の皆さん方が一生懸命鉄道に係わって盛り上げる活動をしているのを見て、これしかないと思いました。」
その方が故郷に戻り、家業を継いで、いまではトキ鉄の取締役になっていただいているわけですから、人生は不思議ですね。
本当に御縁を感じます。
次に訪ねたのは有限会社かんずり。
かんずりというのは世界で唯一の唐辛子を使用した発酵食品。
妙高市を代表するオリジナル産品です。
▲有限会社かんずりの東條邦昭会長さんです。
東條会長さんもトキ鉄の取締役になっていただいている方です。
この方がまたすごい方で、何がすごいかって、この写真。
昭和30年代に上皇様(平成の天皇陛下:当時の皇太子)を囲んだ写真ですが、よく見ると・・・
しっかりお隣に座っていらっしゃるのが当時の東條会長です。
調味料やスパイスの研究でアメリカに留学したその報告会のご様子のようですが、日本人の渡航自由化が可能になったのは昭和39年です。でも、その何年も前にアメリカに留学してスパイスやソースを研究されていらして、かんずりは専用の唐辛子を栽培するところから始め、加工から販売まで行う今で言う6次産業化を60年も前にはじめられていらっしゃるんです。
会社の2階が唐辛子の博物館のようになっていて、いろいろ説明していただきました。
私の胸には会長さんが趣味で作られたという唐辛子のピンを付けていただきました。
「社長さんは単身赴任なんでしょ。悪い虫がつかないように、唐辛子を付けましょう。」
そう言って大笑いでした。
トキ鉄の沿線には面白い皆さんがいらっしゃいますね。
これからもいろいろな出会いがあると思いますが、今からとても楽しみです。
本日、御縁をいただきました皆様、ありがとうございました。
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